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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百話 月が闇を照らす時  
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彼が言うのはそのことだった。
「ったくよお、どんな城なんだよ」
「それでエイジ」
エイジの驚きをよそにまた彼に問うてきた。
「これからどうするの?」
「どうするって帰るんだよ」
それは変わらないのだった。
「今はよ」
「そうなの」
「ちっ、こっちだ!」
右手に曲がった。
「こっちに行くぞ!」
「そう。それじゃあまたね」
「とりあえずな!」
斗牙を置いてその右手を突っ切った。するとその先にエアーバイクがあった。
「よし!これを借りてな!」
帰ろうとした。ところがであった。
「なっ、何だよこりゃ!」
何とそれは戦闘機だった。そのままそれに乗って空を出る。すると外は夜のバグダットだった。
「こっから東京に帰るか、とりあえずな」
「ちょっと待ちなさいよ」
モニターに少女が出て来た。
「君、それに乗って東京に帰るつもり!?」
「誰なんだ、あんた」
「とにかく。それは返しなさい」
こうエイジに言うのだった。
「いいわね」
「いいも何も」
「とにかくよ。それは貸せないのよ」
またエイジに言ってきた。
「わかったわね」
「わかったも何もよ」
「何なのよ」
「これ勝手に動くんだけれどよ」
「えっ!?」
「何なんだよ、これ」
エイジは驚く他なかった。その頃パーティーでは紫の髪の男が一堂の前に姿を現わしていた。
「誰だありゃ」
「一体」
「私の名はサンドマンといいます」
彼は参加者の前で名乗ってきた。
「この城の主です」
「っていうとあの兄ちゃんがあれかよ」
「そうだね」
雅人が忍に対して述べる。
「このパーティーの主催者だよね」
「そうだな」
「また変な持ち主みたいだけれどね」
沙羅はサンドマンをこう評した。
「こんなにメイドを一杯置いてるんだから」
「だが。只者ではない」
亮はそのことを見抜いていた。
「尋常な身のこなしではない」
「今地球に危機が迫っています」
「その通りだ」
大統領は彼の言葉に頷いた。
「ガルラ帝国にドーレム、そして天使達だな」
「それだけではありません」
だがサンドマンはこう大統領に返すのだった。
「危機はまだいるのです」
「危機が!?」
「そうです」
彼は言うのだった。
「まだ危機は存在しているのです」
「危機!?」
「まだあるのか」
「そう。その名はゼラバイア」
「ゼラバイア!?」
「それは一体」
「彼等が今地球にも迫ろうとしています」
サンドマンは驚く彼等に対してさらに言葉を続ける。
「そう、今」
「今!?」
「嘘だろ!?」
「嘘ではありません。何故なら」
「!?大統領」
ここで大統領の側近の一人が声をあげた。
「緊急通信です」
「何っ!?」
「このバグダットに敵襲です」
「何だとっ!?」
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