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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百話 月が闇を照らす時  
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探しているんだよ」
「お姉さんを?」
「そうさ。紅アヤカ」
その姉の名を告げた。
「胸がよ。こう」
まず胸を思いきり持ち上げてみせる。
「それでお尻がな。こうで」
背中を向けてそのうえで尻を見せるのだった。何処かあげて。
「こんな感じなんだよ」
「ふうん。アヤカさんねえ」
「この城にメイドに入った筈なんだよ」
エイジは言うのだった。
「知らねえか?」
「ちょっとね」
だが斗牙は首を傾げるだけだった。
「そういう人は」
「すっごい美人なんだよ」
エイジはさらに言う。
「もうな。それでも知らねえか」
「美人の人なら一杯いるけれど」
斗牙はまた首を傾げさせて述べた。
「やっぱり」
「この城にいる筈なんだよ」
「絶対にだよね」
「ああ、それは間違いねえ」
「だったらそのうち会えるよ」
にこりと笑ってエイジに述べるのだった。
「このお城にいればね」
「そうか」
「それにしても君って」
「何だよ」
「僕より硬そうな顔をしてるね」
「何っ!?」
「何かね。そんな感じがするけれど」
「そりゃどういう意味だ?」
「肌がだけれど」
「へっ、そりゃ元々だ」
こう言って別に気にはしないエイジだった。
「まあいいさ。また来るぜ」
「帰るの」
「ああ。またな」
「それはいいけれど」
「今度は何なんだよ」
「そっちに行ったら」
「こっちだと何かあるのかよ」
話しているうちにある扉の前に来ていた。
「この扉を開けてもう外に行くんだろ?」
「だからその扉は」
「何だっていうんだよ」
斗牙の話を碌に聞かずに開けた。するとそこは。
何と更衣室であった。今丁度着替えている女の子達がいた。扉を開けてしまったエイジはそこで全身を硬直させてしまった。
「あいつ、何やってんのよ」
「お約束ね」
それを監視カメラから見続けている二人は呆れてしまった。
「あそこを開けるなんて」
「さて、どうなるかしらね」
「あっ」
「ほら、そこは」
「こりゃどうも」
とりあえずその扉を閉めようとする。しかしそれより前に。
女の子達が騒ぎ出した。それと共に色々なものが飛んで来る。エイジは咄嗟にそれから逃げるのだった。何故か斗牙も一緒にである。
「何で御前まで一緒なんだよ」
「何でだろうね」
斗牙の返事はかなり天然なものだった。
「まあ成り行きかな」
「成り行きかよ」
「斗牙様!」
二人が走る廊下の向かい側からメイド達が駆けて来た。
「その人は不法侵入者です!」
「私達が取り押さえます!」
「げっ、何だよありゃ」
「この城の警備担当の人達だよ」
「警備担当っておい」
「それがどうかしたの?」
やはり天然な調子での返答だった。
「普通じゃない」
「何処に警護のメイドがいるんだよ」

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