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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百話 月が闇を照らす時  
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て来たわよ」
「遂にってやつね」
「ええ」
金髪の美女が大きな目の少女に述べていた。
「そんなところね」
「さて、どう動くかしら」
「見たところ単純そうだけれど」
「そうね」
少女はその単純という指摘にやけに頷いていた。
「それはわかるわ」
「けれど中々可愛いわね」
「そう?何か頭悪そう」
「それがいいのよ」
見れば美女は微笑んでいた。
「そのお馬鹿そうなところがね」
「やっぱり斗牙の方がいいじゃない」
少女の考えではそうであるのだった。
「クールで知的でね」
「そればかりじゃ駄目じゃない」
「そうなの?」
「そうよ。それよりもよ」
美女はまた彼女に言ってきた。
「お城の中にも入ったわよ」
「何時の間に!?」
これには少女も驚いていた。
「何か動きが滅茶苦茶早いじゃない」
「早いだけじゃないわ」
美女はさらに言うのだった。
「何かね。もう」
「もう?」
「凄いスピードとパワーよ」
彼を見てまた言う。
「データを見ても」
「そんなに?」
「流石に斗牙程じゃないけれど」
「当然よ。斗牙よ」
少女はやけにその斗牙を持ち上げていた。
「それ位当たり前じゃない」
「それもそうなの」
「そうよ。あんな奴が斗牙に勝てるもんですか」
「勝てはしなくても面白いかもよ」
「面白いって?」
「そうよ。ああいう感じの子が伸びるのよ」
「そうは思わないけれど」
少女は彼はあくまで否定する。
「どうだか」
「まあとにかく来たのは事実よ」
「そうね」
そのことには少女も頷いた。
「それはね」
「さて、これで全員ね」
また言う美女であった。
「ようやく。グラヴィオンが動きだすわ」
少年はその間に城の奥深くに入っていく。彼はそこでふと周りを見回すのだった。
「何だ、ここは」
彼が見たこともない場所だった。
「ここは一体。何処なんだ?」
「お城の中だよ」
ここで少年の声がした。
「ここはね」
「城!?」
「そうさ」
そして次に中性的な顔の少年が出て来た。声の主らしい。
「ここはね。ああ、君は」
その少年は彼の顔を見て言った。
「僕と同じなんだ」
「俺と同じ!?」
「男の子だよな」
「あ!?ああ」
最初はその言葉の意味がわからなかった。
「何だよ、それって」
「僕は天空侍斗牙」
彼は名乗ってきた。
「君は?」
「俺は紅エイジだ」
彼も名乗るのだった。
「それが俺の名前だ」
「そうなんだ。紅エイジっていうんだ」
「そうさ」
その斗牙に返すエイジだった。
「それで御前が斗牙っていうのか」
「宜しくね。ところで君はどうしてここに来たの?」
「人を探してるんだよ」
「人を?」
「ああ、そうさ」
そう斗牙に述べるのだった。
「姉ちゃんを
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