暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第九十九話 天使達の覚醒
[10/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

これはすぐに否定した。160
「それはね」
「では何だ」
「失望したよ」
急に彼にこう言うのであった。
「以前の君とは違うから。あまりにも」
「何っ!?」
「まだ完全に覚醒していないみたいだ」
「覚醒!?」
「何の話なんだ!?」
「まさか」
これは他のロンド=ベルの面々にはわからない話だった。だがそれでも彼等は考えたのである。
「アポロの前世の」
「じゃあこの声の主もまた」
「その前世の!?」
「いや、天使だ」
だがここでピエールが言った。
「間違いねえ。これは天使だ」
「天使!?」
「それじゃあまさか」
「そうだ。また一人目覚めたのだ」
不動もまた彼等に告げてきた。
「ここでな。また一人な」
「やっぱり。それじゃあ」
「アポロと因縁が」
「おそらくはな」
これは不動も読んでいるようであった。
「間違いがない。それではだ」
「アポロとあのトーマっていうのは」
「その一万二千年前の話をここで」
「してるっていうのかよ」
「思い出すんだ、アポロニウス」
トーマと呼ばれたその男はさらに彼に言ってきた。
「あの時のことを。さあ」
「な、何なの!?」
「この感触は」
アポロと共にいたシリウスとシルヴィアはここで思いも寄らぬ中に投げ込まれた。
「宇宙なのか!?」
「ここって」
「宇宙は宇宙だ」
アポロがその二人に答える。
「ここはな」
「馬鹿な、我々が今いるのは」
「地球なのに」
「地球にはいる」
アポロはこうも答える。
「身体はな」
「心はってことなのね」
「そうだ」
シルヴィアに対して答える。そういうことだったのだ。
「これでわかったな」
「そういうことだったの。私達の心を」
「宇宙に」
「トーマよ」
アポロはアポロニウスの記憶のままそのトーマにまた声をかけた。
「私の覚醒がまだ充分でないというのだな」
「そうさ」6
トーマの声が彼に答えた。
「それが残念だよ。けれど違うよね」
「無論だ」
トーマに対しても有無を言わさぬ口調であった。
「私は。完全に覚醒してみせよう」
「わかったよ。それじゃあ」
これでトーマの気配が消えた。
「また会おう」
「去るのか」
「そうさ。また会うとの時を楽しみにしているよ」
実際にその声は笑っていた。
「またね」
こうしてアポロ達の心は完全に地上に戻りその時には天使達も撤退していた。ロンド=ベルは戦いには勝ったがまた得体の知れない敵の存在を知ったのだった。
「トーマか」
「どうやら天使達のリーダーのようだな」
彼等はこう予想を立てた。
「あの力からして」
「まず間違いありません」
彼等の思案にテッサが述べた。
「それは」
「そうだな。やはり」
「あいつは」
「ですが。天使達について
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ