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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第九十八話 一万年と二千年前から
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撃を仕掛けます」
こう言ってアフリカ西岸に向かうのだった。そしてその頃アフリカ西岸の都市の一つラゴスでは。廃虚になった都市に何故か子供達が食べ物を前にして困った顔をしているのだった。
「これ食べられるかなあ」
一人が道に落ちてしまった食べ物を見て泣きそうな顔になっていた。
「洗えば。どうかな」
「それじゃああまりにも意地汚いだろう?」
だが彼は別の子供にこう言われたのだった。
「幾ら何でも」
「それもそうか」
「それにまだあるんだし」
子供達はまた言い合う。
「そっちを食べようよ。それでいいよね」
「わかったよ。それじゃあ」
その物欲しそうにしていた子供も黙ってしまった。
「そっちを食べるよ」
「そうしよう」
「見つけてきたかいがあったぜ」
彼等より幾分年長の少年がしゃがみ込んで何か保存用にした肉を貪っていた。
「この味はな」
「そうだな。久し振りか?」
その横に立っている頭を立たせた若者が彼に対して述べた。
「こうした食事も」
「二日前だったか?バロン」
「ああ、確かな」
バロンと呼ばれたその若者は赤髪の少年の言葉に対して頷いた。
「そうだったと思う」
「道理で美味い筈だぜ」
二日前と聞いてあらためて言うトゥールだった。
「この肉もな」
そんなことを言いながら彼等は久しぶりの食事にありついてるのだった。その彼等、とりわけその少年を傍にある下水道の柵から一組の男女が見ていた。一人はあのシルヴィアという少女でありもう一人はラテン系の背の高い少年だった。
「ねえピエール」
シルヴィアは顔を顰めさせてその少年に声をかけた。
「あいつがその候補者なの!?」
「らしいな」
その柵から覗きつつ答えるピエールだった。
「どうやらな」
「まるで獣じゃない」
実に忌々しげなものを見ての言葉だった。
「あれじゃあ」
「まあそれでも話じゃそうらしいしな」
「候補者だってこと?」
「そうさ。とにかく調べてみようぜ」
「わかったわ」
ピエールの言葉に頷くシルヴィアだった。
「それじゃあ」
こんな話をしていた時だった。不意にその赤髪の少年が柵の方を見たのだった。
「どうした!?アポロ」
「そこか!」
ここで彼は叫んだのだった。
「そこで何を見てやがる!」
「!?気付いたっていうの!?」
「おいおい、マジで勘がいいな」
二人はそのアポロという少年の言葉を聞いて言った。
「どうやら本当に獣みたいね」
「こりゃ凄いな、ある意味」
そんな話をしていた。だがここで彼等は柵を上に弾けさせて出て来た。二人共それぞれの服の上にマントを羽織っていた。
「何だ御前等」
「話はいいわ」
シルヴィアは笑ってアポロに対して言った。
「一緒に来てもらうわ」
「それでいいよな」
「おい、何なんだ
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