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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第九十七話 酷薄な天使達
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大事なんだ」
「その通りですね」
ビリーが彼のその考えに賛同した。
「では我々は少しでも彼等のことを学びましょう」
「その余裕があるかとうかはまた別だけれどな」
パトリックは明るいがややシニカルな感じであった。
「まあ、やってみるか」
「問題は連中が何時来るかだけれど」
万丈が言う。
「このジャブローはそんなに襲撃を受けているのかな」
「はい、何度か」
テッサが万丈のこの問いに答えた。
「受けています。天使達もこの前に」
「そう。だったらまたすぐに来るかも知れないね」
彼はそれを聞いて落ち着いた声で述べた。
「用意だけはしておこうか。戦いがあってもいいようにね」
「はい、それじゃあ」
「その時に備えて」
こう言い合いその日の話し合いは終わりとなった。そして二日後。その天使達がジャブローに姿を現わしたのであった。
「来たわね!」
アスカが話を聞いてすぐに叫んだ。
「行くわよ!早速!」
「ってアスカ」
シンジがそのアスカを呼び止める。
「行くのはいいけれどさ」
「何よ」
「せめてプラグスーツは着ようよ」
こう彼女に言うのであった。
「さもないとエヴァに乗れないよ」
「くっ、わかってるわよ」
実はいきり立つあまりそのことを忘れかけていたアスカであった。
「じゃあ。早速」
「うん。もう皆出撃準備にかかってるしね」
「そうね。やっぱり動きは速いわ」
「ジャブローかあ」
シンジはそのジャブローに対して思うのだった。
「何かこっちの世界でもここで戦うなんてね」
「向こうの世界じゃミケーネ帝国と戦ったわね」
「そうだったね。あの時も激しい戦いだったけれど」
「正直南米の戦いにはあまりいい思い出ないのよ」
「何で?」
「パナマ運河の時よ」
忌々しげにその時の話もするアスカだった。
「オペレーション=スピットブレイクの時」
「あれはアラスカじゃないの?」
「そうやろ?確か」
既にブラグスーツを着ているトウジが来て言った。さりげなく彼等は話をしながらエヴァに向かっているのである。レイも来ていた。
「アラスカで三輪長官に殺されかけた時やろ?」
「あれにも驚いたけれど」
連邦軍でも切れ者のサザーランドが唖然とした程である。三輪はいきなり日本からサイクロプスのボタンを押してロンド=ベルや連邦軍、その基地ごとザフト軍を壊滅させようとしたのである。なおこのことでも三輪は責任を問われ軍法会議にかけられたのである。
「その後よ。問題は」
「ボゾンジャンプの後?」
「そうよ」
シンジは話しながら上着を脱いでいる。
「あの時。いきなり変態爺さんが出て来て」
「またそれ!?」
「御前この世界にあの人はおらんやろが」
「いなくても記憶はあるのよ」
そういうことであった。
「あの変態爺
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