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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第九十六話 青い血
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やってくれ」
「えっ、あたしが!?」
恵は叔父の言葉に対して顔を顰めさせた。
「どうしてよ。そんなの一人で行けばいいじゃない」
「そういうことを言わずにだ」
だが彼はそれでも言うのであった。
「案内してやってくれ。いいな」
「・・・・・・わかったわよ」
憮然としながらも叔父の言葉に頷く恵だった。
「じゃあさ、行くわよ」
「何処へなんだ?」
「とりあえず。適当な場所よ」
憮然とした顔で綾人に言うのであった。
「そこでいいわよね」
「適当な場所って何処なんだよ」
「いい!?何度も言うけれど」
今度の言葉には棘が明らかにあった。
「変なことしたら本気でいくからね」
「何でそんなことするんだよ」
「ははは、それはないさ」
だが六道はそれは笑って否定するのだった。
「神名君はそんなことは絶対にしないさ」
「何でそんなこと言えるのよ」
「目でわかるのだよ」
実際に綾人を見ての言葉である。
「彼の目を見ればな。迷いや戸惑いはあるが実に澄んだ目をしている」
「僕の目が」
「そうだ。だからだよ」
こう言うのである。
「安心していい。彼は御前には何もしないよ」
「だといいけれど」
それでも綾人を懐疑的な目で見たままの恵であった。
「まあいいわ。じゃあ行きましょう」
「あ、ああ」
「それとだ」
六道はここでまた綾人に声をかけてきた。それと共にあるものを彼に対して差し出してきた。それは。
「これは」
「表札だよ」
「はあ」
確かにそれであった。奇麗な毛筆で綾人の苗字まで書かれている。
「って僕のですか」
「気に入らないか?それなら書きなおすが」
「いえ、そうじゃありません」
そんなことは露程も考えていなかった。むしろだ。
「こんなことまで・・・・・・有り難うございます」
「礼には及ばんさ。暫くはここにいることになるのだろう>」
「はい」
六道の言葉に対して頷く。
「その予定ですけれど」
「なら必要だな。家の前にかけておきなさい」
「有り難うございます」
「あそこにしようかしら」
その横で一人考えている恵だった。
「そうね、やっぱりあそこにしよう」
何やら決めたうえでまた綾人に顔を向けて声をかけた。
「行くわよ。いいわね」
「何処に?」
「ついて来ればわかるわ。さあ」
「わかったよ。じゃあ」
何はともあれ恵に案内されることになった。こうして彼はその場所に行くことになったのであった。そして案内された場所は。
「ここよ」
「ここ!?」
連れて来られたのは駄菓子屋だった。昔懐かしい外観と品揃えであった。少なくとも今まで東京ジュピターにいた彼は久し振りに見るものであった。
「また随分と古いというか懐かしいというか」
「東京じゃこんなお店はもうないの」
「少なくとも
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