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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第九十六話 青い血
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「はい。それでは」
「向かいましょう。ペルーへ」
「わかりました」
遥は彼等と別れa小隊だけを派遣して自身はそのままTERRAの本部に向かった。そこに辿り着くと丁度綾人が全ての検査を終えたところであった。
「今丁度終わったみたいね」
「一応は」
憮然とした顔で答える綾人だった。
「これで終わりですよね」
「そうよ。それはね」
「血、赤かったですよ」
自分から言う綾人であった。
「だから。何の問題もないですよね」
「悪いけれどそういうわけにはいかないのよ」
しかしこう述べた遥であった。
「それはね」
「まだ何かあるんですか?」
「ええ。暫く沖縄に行ってもらうわ」
「沖縄にですか」
「そこで暫くね。暮らして欲しいのよ」
「どうしてですか!?」
怪訝な顔で遥に問うた。
「沖縄になんか。僕はTERRAに入るんですよね」
「正式に決まったわけじゃないけれどね」
「だったらどうして」
「物事には順番があるのよ」
こう答える遥だった。
「だからよ。わかったわね」
「だから沖縄ですか」
「いい場所よ」
また綾人に言うのであった。
「平和だしね」
「平和って。今のこの世界は何処にも」
「少なくとも今は平和よ」
真面目な顔で綾人に対して告げた。
「それだけでも充分じゃないかしら」
「今は、ですか」
「そう。大切なのは今」
言葉をさらに続ける。
「今そうじゃないと過去も未来もないから」
「だからですか。今は」
「わかったら。沖縄に行くわね」
「・・・・・・わかりました」
憮然としながらも答える綾人だった。
「それじゃあ。沖縄に行きます」
「そうしてもらえると助かるわ。じゃあ私も」
「紫東さんも沖縄に?」
「元々あそこに調べたいものがあるから」
微笑んで綾人に述べた。
「妹も一緒だけれどね」
「妹さんってあの」
「そうよ。恵」
同じTERRAのメンバーである。
「あの娘もいるから」
「そうなんですか」
「歳は離れていて父親も違うけれど」
微妙な顔になりながらも語る。
「それでもね。可愛い妹よ」
「妹って言われても」
綾人はその言葉を聞いても今一つわからないといった顔であった。
「僕には。そんな人はいないから」
「一人っ子だったわね」
「はい」
遥の言葉にこくりと頷く。
「そうです。ずっと」
「それも知っていたわ」
「知っていた!?どうして」
「ま、まあそれはね」
何故かここでは言葉を誤魔化す遥だった。
「色々と調べていたから」
「だからですか」
「そうよ。とにかく暫くは沖縄でゆっくりとね」
「わかりました」
自分自身にも言い聞かせて納得した。それでその場を去ろうとするが廊下で。彼は如月と共に歩く一人の色の白い、赤紫の髪の美少女に出合ったの
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