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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第九十五話 神人、目覚める
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い」
老人は自身の後ろに控える眼鏡の青年の言葉に満足気に頷いていた。
「いよいよだな。わかった」
「そうです。時が動こうとしております」
「それでは。彼女を目覚めさせよう。ヘレナ」
「はい」
眼鏡の青年とは別に老人の後ろに控えていた金髪の美女が応える。
「久遠のところへ行こう」
「わかりました。それでは」
「如月君」
老人は眼鏡の青年にも声をかけた。
「君もだ。来るといい」
「私もですか」
「そうだよ」
穏やかだが有無を言わせない口調であった。
「君もだ。よいな」
「わかりました」
感情を押し殺したような声で答える青年だった。
「それでは。私も」
「うむ」
こうして一行はある部屋に来た。そこには棺に似た場所に一人の赤紫の長い髪を持つ美少女が横たえられていた。老人は彼女の姿を見つつ恍惚とした声をあげる。
「美しい」
「・・・・・・・・・」
如月は老人がこう言いつつ少女に近寄るのを歯噛みしつつ見ていた。拳を固く握り締めて身体を震わさえしている。感情を必死に押し殺していた。
「もうすぐ目覚めるのだな。この美しい少女が」
老人はその少女の美しい身体をまさぐっていた。如月は背を向けている。だが彼はそれを見ることなく少女を愛で続けるのであった。まるで自分のものであるかのように。

第九十五話完

2008・11・29

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