第九十四話 もう一つのゲッター
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来ます。ガルラ帝国です」
「やれやれってわけね」
ルーがそれを聞いて溜息を出してみせる。
「予想はしていたけれど」
「それでメイリンちゃん」
エルがメイリンに尋ねる。
「数は?」
「三千ってところか?」
「そんなところじゃないの?」
モンドがビーチャに対して言う。
「大体さ」
「まっ、そんなところだな」
「五千です」
だがメイリンはこう答えるのだった。
「五千来ました」
「五千・・・・・・じゃあ六千だね」
イーノはすぐにドーレムとの数も頭の中で足した。
「六千も来たのか」
「そんなに驚くことないじゃない」
「そうだな」
弱気になるイーノにこう話すプルとプルツーだった。
「そんなの今までだって普通だったし」
「なら相手をするだけだ」
「その通りだ」
ハマーンも二人と同じ考えだった。
「来た相手を倒す。それだけだ」
「何か今それでやれそうな気がしてきました」
見ればゴットンが乗っているモビルスーツはズサではなかった。
「これに乗っていると」
「そんなにバウが気に入ったか、ゴットン」
「当たり前ですよ」
こうマシュマーに言葉を返す。
「だって今までのズサって重かったじゃないですか」
「確かにな」
そういうモビルスーツである。
「それにひきかえこのバウは」
「変形もできるしな」
「それもありますよ。これなら」
「ただしだゴットン」
ここでマシュマーは彼に言う。
「変形して二つになるが」
「ええ」
「操縦は難しいぞ。用心しておくようにな」
「わかってますよ。二つに分かれますからね」
「それがバウの特徴だがな」
「それでも嬉しいんですよ」
ゴットンは喜びを隠せない。
「バウって速いですからね」
「そうか」
二人はまたしても変なやり取りを演じていた。何はともあれ戦闘がはじまる。ガルラ帝国は数を頼んでかドーレムにもロンド=ベルにも兵を向けてきた。
「愚かな」
それを見たカワッセが言う。
「兵力を分散させるとはな」
「その通りです」
彼の言葉にシーラが頷く。
「それならば我々は」
「はい」
「まずガルラ帝国軍をうちます」
「まずは彼等ですか」
「ドーレムとはまだ干戈を交えてはいません」
こう言うのである。
「ですから今は」
「様子見ですね」
「そうです。だからこそ今は」
「わかりました」
カワッセもシーラのその言葉に頷いた。
「そのように」
「全軍そのままガルラ帝国軍へ」
あらためて指示を出す。
「そしてまず彼等を倒します」
「了解ってね。それじゃあよ!」
トッドがシーラの言葉を受けて真っ先に突っ込む。
「気合は充分だ。やらせてもらうぜ!」
オーラ斬りを一閃させてガルラのマシンを三機まとめて両断する。それが開戦の合図となった。
ロ
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