第九十四話 もう一つのゲッター
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ヘンリーがここで言う。
「ヒュッケバインとかグルンガストとかあるんだな。これには驚いたよ」
「ああ、あれですね」
「こっちもですよ」
パトリシアとミーナが彼の言葉に応える。
「まさか別の世界にもあるなんて」
「しかも全く同じものが」
「モビルスーツや特機のせいか?」
アーウィンは真面目な顔で考えを述べた。
「だからその影響のせいでヒュッケバインやグルンガストが同じ世界で」
「そうかもな」
ジェスが彼の言葉に頷く。
「偶然にしては出来過ぎているが」
「まあ同じ人間だしな」
ヘクトールは随分と割り切っていた。
「そういうこともあるさ」
「そうですよねえ」
グリースの声はかなり呑気なものだった。
「そういうことも。やっぱりい」
「少なくとも戦力としては有り難いな」
イルムは純粋にそのことを感謝していた。
「それにあんた達とはな」
「俺達と?」
「どうも馬が合うな」
こうジェスに返すのだった。笑いながら。
「何処かで一緒だったような気もするしな」
「私もだ」
それはリンも同じだった。
「何故かはわからないが」
「どちらにしろこの世界でも派手に暴れるってことだ」
今度のイルムの言葉はワイルドにまとめたものだった。
「それならやってやるか」
「その考えいいよね」
「そうね」
パトリシアとミーナがまず彼の言葉に頷いた。
「じゃあさ、イルム」
「リン」
「ああ」
「そういうことで御願いする」
二人もそれに応える。不思議な縁を感じる八人だった。
「早速神奈川に進出したロンド=ベル。まずは相手の見方を見るのだった。
「いきなり来るわよ」
エルフィが一同に告げる。
「それも急にね」
「ステルス能力でもあるのですか?」
「そうじゃないけれどね」
ニコルに言葉を返す。
「それでもなのよ。いきなり来るわよ」
「そうなんですか」
「あれか。瞬間移動みたいなものか」
それを聞いたヘンケンが言った。
「そういう感じで来るのか」
「そんな感じよ。だから気をつけて」
こう返すエルフィだった。
「充分にね」
「了解」
「それじゃあ」
「レーダーに反応です」
メイリンが一同に述べる。
「その数千」
「多いかね」
それを聞いたアレックスが言う。
「前まではうんざりした数だったけれどな、これで」
「今はそんなふうには思わないですね」
テッサが彼に述べた。
「今は。やはり」
「俺達がいるからってわけだな」
それを聞いたジュドーが少し得意そうに述べた。
「それなら御期待通り」
「待って下さい」
「!?どうしたんだメイリンちゃん」
ジュドーはメイリンがまた言ってきたので思わず動きを止めた。
「ひょっとしてあれかよ」
「はい、あれです」
これだけで話が通じた。
「
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