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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第九十四話 もう一つのゲッター
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生き残る。何があっても」
「そうですよ、先輩」
ルカがここでアルトに声をかけてきた。
「元の世界に帰ってそこでゆっくりしたいですし」
「元の世界か」
その言葉を聞いてふと顔をあげるアルトだった。
「思えば。因果なものだな」
「因果ですか」
「バルキリーのパイロットになってマクロスに乗り込んで」
「それでロンド=ベルに入ることになったと思ったら」
「今この世界にいるんですからね」
「そうだ。しかし」
彼はミシェルとルカに対してまた言った。
「それでもマクロスには設備が充実しているな」
「それはな」
ヘンリーがアルトに答えてきた。
「小型でもマクロスはマクロスだ」
「だからですか」
「そうだ。民間人も収容している」
マクロスの特徴の一つでもある。
「保養の為にもな」
「なあアルト」
ミシェルがまたアルトに声をかけてきた。
「今度の戦いが終わったらな」
「何だ?」
「皆で何か食いに行くか」
「新スカル小隊でか」
「そうさ。あの中華料理店あっただろ」
話が完全に食べ物に関するものになる。
「そこでどうだ?」
「そうですね。いいですね」
ルカがそれに賛成して頷く。
「だったら僕達も」
「そうか。中華料理か」
アルトはそれを聞いてまた考える顔になった。
「いいな。それも」
「じゃあそれで決まりだな」
「終わったら中華ですよ」
「ああ」
「ところでアルト」
不意にここで彼に声をかけてきた者がいた。
「話に聞いたんだけれどな」
「んっ!?」
声の方に顔を向ければそこにいたのはハワードとダリルだった。
「御前さんあっちの世界じゃ役者の家だったのか」
「歌舞伎だったか?」
「・・・・・・そうです」
いささか不機嫌な声で二人に答えるアルトだった。
「家族は今宇宙に出ていますが」
「宇宙にか」
「またどうして」
「移民で。このことはもう御聞きですよね」
「ああ、それは」
「何でもマクロスで」
二人もアルト達の世界ではマクロスによる移民が大々的に行われていることを知っているのだ。アルトの家族もそれで出ているというのである。
「外宇宙に出たのか」
「移民として」
「俺は残りました」
こう述べるアルトだった。
「バルキリーのパイロットとして」
「そうだったのか」
「それでだったのか」
「フロンティアでした」
アルトは言う。
「親父達の移民団は」
「あれは随分と大きかったな」
「一千万でしたからね」
ミシェルとルカがまた言う。
「一番大きかったですよ」
「そうだったな。今どの辺りにいるかな」
「そちらの世界も随分面白いみたいだな」
ジョシュアも来て面白そうに述べてきた。
「こっちの世界もかなりのものだけれどな」
「そういえばそっちの世界にも」

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