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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第九十三話 ガンダムマイスター
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いる。まさに縦横無尽だ。
「あれだけの強さはありませんでした」
「敵でなくてよかったってわけだな」
アルフレドはソーマの言葉を聞いてこう述べた。
「つまりは」
「いえ」
だが違うと。ソーマはこう返した。
「そうではなく。果たして」
「果たして。何だ?」
「私達の味方で最後まであり続けるのか」
彼女が言うのはそのことだった。
「どうなのでしょうか。それは」
「まあそれはわからないな」
アルフレドもこう答えるしかなかった。
「実際のところはな」
「そうですか」
「俺達の中にもかつては敵味方だった奴が一杯いるさ」
それがロンド=ベルの大きな特色の一つでもある。
「それこそな。どれだけいるやら」
「そのことは御聞きしていました」
「ならわかるな。敵になってもその時はその時さ」
「左様ですか」
「それよりもだ。喰らえっ!」
ここで前に攻撃を派手に放ちガルラのマシンを数機まとめて吹き飛ばす。
「こうやってな。敵を倒す。いいな」
「わかりました」
「そういうことだ。しかしこいつは」
ここでアルフレッドはふと思うのだった。
「思ったよりな」
「どうしました、少佐」
「いや、ちょっとな」
キーエンス=バウアーに対して答える。
「ロンド=ベルに合ってるって思ってな」
「確かに」
キーエンスも彼のその言葉に頷いた。
「そういう感じですね」
「そう思うだろ。これはいいな」
今度はこう呟いて笑うのだった。
「人形みたいだったが。案外な」
そんなことを考えながら戦いを続ける。やがて彼等はガルラ帝国軍を殲滅し遂に基地を陥落させた。この時戦場に入るのは彼等と四機のガンダムだけであった。
「さあて、勝ったが」
「それでもな」
あらためて彼等を見るのであった。
「まだ残っているしな」
「なあ、あんた達」
バーニィが彼等に声をかけた。
「一体何者なの?」
「本名はない」
いきなり表情のない青年がこう答えてきた。
「俺達には本名はない」
「本名はないって」
「コードネームならいいか」
今度はこう言ってきた。
「それならあるが」
「ええ、それじゃあ」
戸惑うバーニィに代わってクリスが答えてきた。
「御願いするわ。貴方達の名前は?」
「刹那」
その表情のない青年の名乗りだった。
「刹那=F=セイエイ」
「刹那=F=セイエイ!?」
「それが俺の名だ」
こう言うのである。
「覚えておいてくれなくとも結構だ」
「まあ本人がそう言うんなら」
構わないというバーニィだった。
「別にいいけれどさ」
「だが名乗りはした」
声にも表情がなかった。
「それだけだ」
「はあ。そうなんだ」
「ロックオン=ストラトス」
今度は二人目が名乗ってきた。
「それが俺の名前ってわけだ」

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