第九十一話 新たな世界
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った。
「!?あれは」
「戦艦!?」
宗介達はその二隻の戦艦を見て声をあげた。
「しかも海上タイプでも海中タイプでもない」
「宇宙型!?しかも」
「あんな戦艦見たことねえぞ」
「ちょっと!」
エルフィの横で同じタイプの人型のマシンを操っていた金髪の女がその戦艦に通信を入れた。
「あんた達何なのさ、見慣れないけれど」
「むう、それはこちらとて同じこと」
老人が彼女に答えた。
「我々はアレクサンドリアに向かっていたが」
「何故だ?」
空母を思わせる戦艦に乗る壮年の男も声をあげる。
「ここは一体何処だ」
「ここ?ここはロシアよ」
「ロシア!?そういえば」
「そういう地形だな」
「間違いありません」
その空母を思わせる戦艦のブリッジにいる軍服の女の一人がここで言った。
「ここは地球です」
「地球か」
「はい」
「しかしここは」
「一体」
女達は首を傾げるばかりだった。
「本当に地球なのでしょうか」
「目の前にいるマシンはどれも」
「ちょっとあんた達」
派手な格好の黒人の男が金髪の女達に対して問うてきた。
「何者なのよ、一体」
「私はキャシー=マクマホンよ」
金髪の女が答えた。
「ドニー=ウェン」
「ジャン=パトリック=シャプラン」
アジア系の男と黒人の男が答えた。三人はエルフィと同じタイプのマシンに乗っている。ただし色が違いエルフィのそれが赤なのに対して三人のそれは青である。
「a小隊よ」
「a小隊」
「聞いたことある?」
「いいえ」
また女達が首を傾げるのだった。
「初耳よね」
「ロンド=ベルにもそんな部隊は」
「ないわよね」
「ええ、ないわ」
「そうよね」
「ロンド=ベル」
宗介はその名に眉を顰めさせた。
「何だそれは」
「何だそれはって」
「私達がこれから合流する連邦軍の部隊だけれど」
「知らないの?」
「連邦軍!?」
「何それ」
「連合軍の間違いじゃないの?」
今度は宗介やエルフィが顔を顰める番だった。
「何が何だか」
「わからないわよね」
「ええ」158
どうやらお互い知らないようであった。
「けれど敵じゃないみたいだけれど」
「どうなのかしら」
「こちらはキングビアルだ」
「マクロスクウォーター」
老人と男が告げてきた。
「どうやらそれも知らないようだな」
「一体何が何なのかわからないが」
「まずは名乗ろう。わしは神北兵左衛門」
老人が名乗った。
「ジェフリー=ワイルダー」
続いて男だ。
「以後宜しく頼む」
「どうかな」
「ボビー=マルゴよ」
「モニカ=ラングです」
「ミーナ=ローシャンです」
「ラム=ホアです」
続いてその派手な黒人とマクロスの女の子達が名乗った。
「宜しく御願いね」
「まだ何か
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