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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
王女来襲!?
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各々の席に着くとヴィクトリア様が口を開きました。
 父さんはそのままお茶を入れてくると退出してしまいました。普通それは私がやる仕事なんじゃあ……

「さっきも言ったけど私は今ここにいないことになってるわ。だから極力私の名前は出さないようにね。OK?」

「は、はい。分かりました」

 何でも折角きたのでセシリアさんの話しに聞いていた私に観光ついでに会いに来たと言うことです。やっぱり王族の人ともなると自由な時間はほとんどないんでしょうね。
 なので身分を隠して内密にキャンベラを観光していたそうです。

「えっと、どうでしょうか。オーストラリアは」

「ふふ、さあどうかしらね?」

 ウィンザー様はそうやって笑うってはぐらかしてしまいました。うう、何かすごい大人だなあ。

「それよりセシリアに聞いてたより可愛いじゃない。どう? イギリス(ウチ)に来ない? 歓迎するわよ?」

「じ、冗談でもそういうことは止めてください」

「あら、残念」

 ウィンザー様は全く表情を崩さずにそう言ってきます。冗談とは分かっている内容ですけどこの人の冗談は冗談に聞こえないんですよね。

「ウィンザー様、私の友達をあまり困らせないでくださいませ」

「あら、貴方の友達だからこそからかいがいがあるってものじゃないかしら?」

「え、えーっと……」

 セシリアさんが溜息をつき、ウィンザー様は相変わらずの笑顔でその言葉に返します。結構親しそうですね。どういう関係なんでしょう?
 あ、でもセシリアさんは貴族の家系ですし王族の人と関係を持っていてもおかしくないんですよね。小さいころから関係があったとすれば親しいのはおかしくないですね。

「ふふ、私とセシリアの関係が気になるみたいね」

「ふえ!?」

「この子の家とはかなり昔からお付き合いしてるの。その関係で独り身になったこの子の世話をさせてもらったわ」

「ひ、人の昔話を勝手にしないでくださいませ!」

「ああ、あの頃のセシリアは素直でしたね。どうしてこうなってしまったのやら」

「ちょ、ジェーン先輩まで!」

 独り身? セシリアさんが? どういうことでしょう?

「あら、セシリアって自分の身の上話してないの?」

「ま、まあ聞かせて面白い話でもありませんし……」

「ふーん、それもそうね。」

 私の不思議そうな顔を見て分かったのかウィンザー様がセシリアさんに尋ねて勝手に納得してしまいました。
 そこまで言われると逆に気になるんですけど……事故、とかなんでしょうか。深くは聞かないでおきましょう。聞かれたくないこともあるでしょうし。

「まあそれよりもジェーンの言う事も最もね。昔のセシリアはそれはそれは素直でお姉さまお姉さまっ
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