暁 〜小説投稿サイト〜
IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
王女来襲!?
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のかその女性はクスリと笑うとサングラスを取ってくれました。その瞳は深い緑色で……ってあれ? この人どっかで……

「申し遅れたわね。私はヴィクトリア・ウィンザーよ。よろしくね」

「ヴィクトリア……ウィンザー!?」

 ってもしかしてもしかしなくても世界で二人目の『ブリュンヒルデ』にしてイギリス王家第1王女のあの!?
 それに気付くや否や私は姿勢を正して敬礼をする。

「わ、わ! し、失礼しました! 代表候補生のカルラ・カストと申しましゅ!」

 か、噛んだー!

「ふふ、可愛い子ね。でもこの場で形式はいらないわ。私は今ここにはいないことになってるから。ほら、他の人も注目してるしね?」

 ウィンザー様がそう言って後ろを指差すと撮影所の人が皆こっちを向いていました。あああ、何か私だめだめだぁ…

「では移動しましょうか?」

 そんな私を見かねたのか父さんが声を掛けてくれました。

「あら、貴方は?」

「申し送れました。カルラの父のゼヴィア・カストと申します。以後お見知りおきを」

「ふふ、ご丁寧にどうも。では案内してくださる?」

「ではこちらに」

 そう言って父さんが先頭に立つ。その後にヴィクトリア様を先頭に後ろに居た人、セシリアさんと私が一番後ろにつきます。

「驚きましたか?」

「驚かない人はおかしい人ですよきっと」

 セシリアさんが悪戯っぽい笑みを浮かべて聞いてきたので肩を大げさに落としてため息をついてみせます。はっきり言ってしまえば雲の上の存在の人が目の前にいるわけですから驚かないわけは無いんです。でも多分……一夏さんは驚かないかも……

「まあお察しの通り、私とジェーン先輩……ああ、ジェーン先輩はウィンザー様の後ろに居る人なのですけれど」

「聞こえていますよ。セシリア? 人の紹介を勝手にしない」

 いつの間に目の前まで歩調を変えてきたのか、ジェーンさん? 下の名前分からないから、うん。がセシリアさんに少し注意しました。
 ジェーンさんはそのまま前を向いた状態で私たちの一歩前を歩き出します。

「紹介が遅れましたね。ジェーン・コールフィールドと言います。一応貴方と同じ代表候補生です」

「ジェーン先輩は去年までIS学園にいましたの。つまり私たちの先輩ということですわ」

 セシリアさんが自慢そうに話してくれました。

「あ、えっと……カルラ・カストです。セシリアさんにはいつもお世話になって……」

「聞いてます。こちらのセシリアも何か迷惑をかけていませんか? どうもこの子はプライドが高すぎるきらいがありましてね」

「ちょ、ちょっとジェーン先輩!」

 そのまま歩きながら軽い自己紹介をしているうちに近くの会議室に着きました。
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