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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
王女来襲!?
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 『ブリュンヒルデ』が動くとなればマスコミの報道は全世界へ波及する。そうなれば秘密裏なんていうのは不可能でしょうし……見届け役として『ブリュンヒルデ』を呼ぶのは分かるんですけど、うーん。

「国だけじゃないっていうのもあるわ。とにかく、カルラ・カスト少尉。貴方にはオブサーバーとして赤道連合所属の『ハーバーブリッジ』に乗艦してもらいます。これは決定事項ですからね」

「は、はい! 了解しました」

「それと……」

「それと?」

「別件でもう一つ貴方に仕事よ」

 母さんはそういいながら意味ありげに笑って見せました。い、嫌な予感しかしないんですけど……


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「もう少し笑顔でー」

「は、はい。こうですか?」

 ニコリ

「はいそのままでー」

 パシャ!

「はい、オッケーです。一旦休憩にしましょう」

 眩しいフラッシュで一瞬だけ目がくらむけどどうやら上手く撮れたみたいです。休憩時間になって一度下がります。
 んー、意外と汗かいてますね。

「ほい、お疲れ様」

「あ、父さん。ありがとう」

 イスに座ると見ていた父さんがタオルとスポーツドリンクを差し出してくれたので受け取ります。今は赤道連合宣伝用の写真集の撮影で撮影所に来ています。
 今の服装はいつもより少しスカートの丈の短い灰色の軍服……って通常はスカートじゃなくてズボンなんですけどいいんでしょうか?

「ほらカルラ、これもつけろ」

「わぷ! と、父さんやめてよもう!」

「ははは、似合ってるぞ」

 父さんがいきなり大きめのグリーンベレーを頭にのせてきた。ってこれなに!? 大きすぎですよ! ぶかぶかですぐ頭から落ちそうになるベレー帽を慌てて押さえる。
 それにオーストラリア関係ないじゃないですか。

「なに、どうせ宣伝が目的だ。多くの人に名前と顔が売れれば問題ないよ」

「そんなものですか?」

「そんなもんだ」

 ふう、父さんも大雑把だなあ。私と一緒にいるからか生き生きしているのでいいですけどね。
 今回父さんは私のマネージャー役みたいな立場……っていうかマネージャーですよね。本当は休暇の日らしいから休めばいいのに。
 それにしても母さんも急に仕事入れるんだから。確かにこういうのも代表候補生の仕事ですけどこんな時期に入れなくても。
 こんなことしてるなら少しはシュミレーションの練習した方が……

「こんな時期だからだな」

「ふえ?」

 私の心を読んだように父さんが声をかけてきました。

「良くも悪くも、今までどおりって所を見せておかねばならん。IS操縦者一人が謹慎中なんてのは
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