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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
王女来襲!?
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こと言ってるんですかこの母親は!
 演習に私が!? 『デザート・ストーム』を公開するんですか!?

「ちなみにドイツからは例の部隊の隊長のラウラ・ボーデヴィッヒ、イギリスからセシリア・オルコット、中国から凰 鈴音も参加予定。あの事件の関係者がほぼ揃い踏みってわけ。流石にどこの代表候補でもない例の2人は来れないらしいけど……」

「えっ……」

 ま、まあ考えればそうですよね。今から始まるのは国同士の喧嘩みたいなものです。そこに部外者を入れて……そもそもこの召集が国際IS委員会のお達しなら扱いに困っているあの二人をこの場に連れてくるのは混乱にしかなりませんし、この争いを収めるのが目的なら呼びはしないでしょう。

「先の事件の関係者は全員参加するようにとの国際IS委員会からのお達しよ。どの国も拒否すればそれ相応の報いを世界から受けるでしょうね。まあ貴方の参加予定は、機体の修理ってことでオブサーバー。ようするに見学ね」

「は、はあ」

 な、なるほど。それに私の場合はその他にも参加できない理由がありますからね。公には参加できません。良かったです。
 ということは目的はやっぱりこの騒動を表向きにでも収めるために国際IS委員会が開いたって考えでいいんでしょうか?
 ん? あれ、シャルロットさんはどうなるんでしょうか?

「ああ、ちなみにデュノアの御曹司……じゃなくて、ご令嬢だったわね。現状は音沙汰なし。フランスとしても扱いに困ってるみたいだわ。男だと申請したのが女だった、なんて受け入れれば世界中から非難を受けかねない。向こうでも扱いに困ってるのよ」

「ひ、酷い……そんなことって」

 いくら不利になるからってそんな切り捨てるようなこと……愛人の子供だからって実の子供でしょうに!

「そ、そのことを本人は……」

「知ってると思うわ。ま、学園に戻ったら貴方が確認してみなさい。いざとなったら……こっちに呼んであげなさい。今の段階なら何とかできると思うから」

「………はい」

「ふう、そんな顔しない。可愛い顔が台無しよ?」

 どうやら私は酷い顔をしていたみたいですね。母さんが仕事の話の途中で言ってくるなんて相当です。
 でも……ううん。戻そう。私がいくらここで足掻いたところで変わらない。今はシャルロットさんを信じるしかないですね。
 私がこんな立場じゃなければ連絡も……連絡してなんて声を掛ける気ですか私は。

「話、戻すわよ?」

「はい」

「参加国は今のところ問題のアメリカ。イギリス、ドイツ、イタリアを中心にEU各国の代表と候補生。アジア圏からは日本と中国を中心とした数カ国。そして赤道連合からはオーストラリア、ニュージーランド、それについ先ほど加盟したばかりの国の代表としてベトナムの3
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