第十三話 鏡月
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プレイヤーが装備するような装備じゃないか。
中層プレイヤーの俺達がそんな君達に勝てるわけないだろ」
ため息を吐きながらそう口にする青年に対応したのは、スユアだった。
「フフ、安心しなさい。 貴方達相手にデュエルなんかで勝負しないわ。 フェアじゃないでしょうしね。
私達が貴方達と勝負するのは、これよ」
そう言って、スユアはトランプを取り出し、メガネをかけた男性へと見せた。
すると、メガネをかけた青年は、暫く黙った後。
「俺は生憎賭けはやらない主義でね。 ただまぁ、どうしてもそっちがそのアイテムをほしいっていうなら……」
そこまで、青年が発した瞬間。
「賭け金は100Mよ」
突如スユアが、そう呟いた。
そのスユアの言葉に、青年は固まる。
それどころか、その広場にいた人々が、スユアのその言葉に反応した。
ざわつく広場で、スユアは周りを気にせずそのまま言葉を並べ始める。
「今から行うギャンブルは超高レートギャンブル。 貴方達が勝利すれば、最低100M、つまり一億コルを渡すわ。
時と場合によっては1G、つまり十億コル以上。 それに対して、貴方達はアイテムたった1つでいいのよ? 悪い話じゃないと思うけど?」
「い……一億コルだって……!?」
最早聞いたことの無い金額に、青年の顔が強張る。
それに追い討ちをかけるように、スユアはメニューを開き、なんらかの操作をした後。
それを結晶でスクリーンショットを取る。
「ああ、もちろん、それがあることはこれを見ればわかると思うけど?」
そう言いながら、青年に向けて、アイテム付属のメッセージを飛ばした。
青年は震える手でそのメッセージを開くと……。
「う、うわっ……なんだこれ……二十億コル……!?」
あまりにも浮世離れしたその数字に、青年は卒倒しそうになるが。
それに過激な反応示したのは、青年の背後にいた三人だった。
「お、おい! なんだよ一億コルって! 十億コルって! 家どころか城買えるぞ!」
「このムサシ! 感服仕った!! それだけの大金をかけるその度胸! これはやるしかないでござる!」
「きた! 未曾有の勝負きた! これで勝つる!!!」
個々がそれぞれ盛り上がる中、青年は卒倒するのをグッとこらえ、スユアに向き直る。
「……待て。 そもそも勝負をするんじゃなく、アイテムを買い取るというならどうだ? 1Mでもいい。
それなら文句はないだろう?」
青年がそう口にすると、スユアはクスクスと意地悪く笑った後。
「甘いわね。 私達はそれを、『その程度』を買い取るなら10k程度しか出さないわ。
欲を言えば、私はお金を出してそれをほしいとは思わない。 けど、必要なもの。
だから、こうして勝負を仕掛けてるのよ。 まぁ、10kでそちらの所有者の人
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