暁 〜小説投稿サイト〜
26歳会社員をSAOにぶち込んで見た。
第十三話 鏡月
[16/24]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
か、43000点の差は一気に消え、劣勢となった。
 その差、40000点!
「……っっ!!!」
 トリシルはこの状況に、ただ、唖然とだけしていた。
 最早、次の一回で取り返すのは難しい。
 それも、ナイトはついていても、自分が上がれないからだ。
 トリシルは責任を感じ、息苦しいプレッシャーを感じていた。
「な、あ、ジュ……ジュースを、奢ってやろう……」
 そして力なくそんな台詞を口にするナイト。
 それとは対照的に、レイカとスユアは、笑みを浮かべていた。
 そして迎える、最終戦、第六戦目……!
 カードが配られる直前、その変化は起こった。
「トリシル。 私が代わるよ!」
 突如、トリシルに対し、ユナが名乗りを上げたのだ。
 そんな不測の事態に、トリシルは目を丸くしてユナを見上げる。
「ユナ……君で大丈夫なのか? 見ての通り、こっちはボロボロで、勝てるかどうか……」
 トリシルのそんな言葉に、ユナはニタ、と意地の悪い笑みを浮かべた後。
「トリシル、大事なことを教えてあげるよ。 勝負ってのは、最後までわからないから勝負なんだぜ!」
 グッと親指を立ててポーズを決めるそんなユナに、トリシルは暫く唖然とした後。
「……わかったよ。 後は任せたよ。 ユナ」
 そう言って、席を経ち、ユナへと譲った。
 席へとついたユナは大きく一息吸うと。
 両手で己の顔をパシン、と叩き、気合を入れて笑みを浮かべる。
「さぁーて、そこの姉ちゃん達二人に教えてやるよ。 大人のギャンブルってやつをね!」
 そんなユナの台詞に、その場にいた全員は、いや、お前がそれを言うなよ、と突っ込みたくなったが。
 ユナから放たれる、その気迫に押し黙った。
 第六回戦はそんな全員がユナに気迫負けしたところから始まった。
 それぞれのプレイヤーに始まりの五枚のカードが配られる。
 実は雀カード、既にこの時点でそれぞれの運の良さ、引きの強さが問われ、作れる役が限定される。
 最も、一番理想的な手札というのは……。
 この四人の中で、やはり一番の剛運、ナイトの初手手札。
 ハートの2、ダイヤの2、クローバーの3、ハートの3、そしてハートの4!
 既にこの時点でフルハウスがテンパイ状態であり、ストレート、フラッシュのどちらにも切り替えが可能。
 本来なら超強力であり、変幻自在の手札であるのだが、この時点で多大な点数差がついている以上、ナイトに選択の余地はない。
 フルハウスやストレートは所詮10000台で、オープン立直一発をしたところで最大でストレートオープン立直一発、さらに特典つきで51000点。
 この時点でユナが60000点以上の点数で上がらなければ危険な領域となる。
 しかし60000点以上というのは、ロイフラでオープン以上。
 それ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ