第十三話 鏡月
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える。
ナイト、トリシル58000点、そしてスユア38000点。
これにより、レイカから20000点を取ることに成功する。
これだけ見ればナイト、トリシルチームは圧倒的に有利に立っている。
既に36000点の差。
トリシルはこの時点で何かある、と踏んでいたが。
向えた三回戦、四回戦。
どちらもナイト、トリシルの勝利で終わるが、レイカとスユアが善戦し、点数は控えめに。
これにより差は43000点まで跳ね上がり、最早この差を埋めるのは難しいこととなっていた。
「よし……! いけるぞ……!」
トリシルは拳をグッと握りながらそう口にするも……。
レイカとスユアは、互いに顔を見合わせ。
「まぁ、確かにあの坊やが強かったのは予想外よね」
「あれじゃないかな。 剛運の持ち主ってやつ! 私もびっくりしちゃったよ」
そんなことを、軽々と口にしていた。
そんな彼女らを見て、ナイトはニタ、と笑うと。
「次の勝負、俺に勝てたらジュースを奢ってやろう」
そんなことを、ドヤ顔で言い出した。
それに反応したのは、ギャラリーをしていたファルコンだった。
「アホだろ……ジュースって……」
ため息混じりにそう口にすると。
それを聞いたスユアの口元が歪んだ。
「なるほど。 ジュース、ね。 よく覚えておくわ……」
そう言い放ったスユアに、トリシルは何か危険なものを感じ、背筋に氷が走ったような感覚に襲われる。
「……ナイト、気をつけろよ……!?」
トリシルはそう口にして、五回戦に備えるが。
肝心のナイトは、何処吹く風で、ニタニタとした笑みを浮かべていた。
そして向えた五回戦。
一巡目、いきなりスユアが初手オープンリーチ。
既にロイヤルストレートフラッシュの状態であり、残り一枚がくれば上がる状態。
ナイトはそれくらいどうということはない、という態度を取っていたが。
トリシルは危機感を持って挑んだ。
だが、それもレイカからの差込により、オープン立直一発でロイヤルストレートフラッシュを上がる。
同時に、レイカもリーチ。
今回はオープンではない。
それに反応するように、ナイトもオープンリーチをかけるが……。
ナイトが捨てたその一枚で、レイカも上がりを宣言。
役は……ストレートフラッシュ、立直一発。
既にこの時点で63000点にプラスして38000点、そして特典の10000点。
トリシルとナイトの前には計111000点という途方もない壁が立ちはだかっていた。
結局、ここではトリシルがナイトに差込み、オープンにプラスしてストフラ一発で48000点。
決して悪い点数ではなったが……。
63000点を一気に奪われ、トリシルは一気に点数を失うことになる。
どころ
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