第十三話 鏡月
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の? 俺超理解したから。 俺天才だから。 マジ、リアルでモテモテだし。
お前らネトゲ廃人と違って俺は学年トップで将来有望だからな」
そんな、誰も聞いてないようなことを、しかもあからさまに嘘とわかることを語り出す。
トリシルは飽きれつつも頭を抑えながらため息を吐いた後。
「まぁ取り合えずだ、ナイト。 点数表だけでもいいから頭に入れておいてくれ。 あとは基本的にポーカーと思っていい」
「ほぉ。 ポーカーの経験が生きそうだな。 トリシルは俺並にイケメンで頭がいいからな。 今回は大人しく今従わざるを得ないな」
ドヤ顔でそんなことを言うナイトに再びトリシルは頭を抱えるが。
そんな様子を見ていたユナ、ファルコン、ござるは冷静だった。
「なぁユナ。 本当にナイトなんかに任せてよかったのか? 俺は本当に不安なんだが……」
ファルコンが汗を垂らしながらそう口にすると、ユナはアゴに手をやりながら、口を開いた。
「まぁ、とりあえずナイトにやらせてみようよ。 ビギナーズラックってあるじゃん?
よくルールを知らないやつの方がとんでもない役で上がったりするっていうアレ。
何揃えてるのかな、と思ったらいきなり、四暗刻単騎とかね」
そんなユナの言葉に、ござるとファルコンは暫く黙った後。
「……ユナ殿。 その歳でよく麻雀の役を知っているでござるな」
「奇遇だな、俺もそう思う。 ネット麻雀でもやってたのか……?」
そんな二人の言葉に、ユナは何かに気づいたような顔をした後。
「あ、や! あれだよ! ウィキペディアだよ! ほら、私って見た通り結構パソコンやる方だからさ!」
そんな言い訳をするユナを見て、ファルコンとござるは顔を見合わせる。
彼らの脳内では、この見た目でどうやってパソコンやるような人間に見えるのか全く辻褄が合わなかったが。
今この姿を見せ付けられている以上、納得せざるを得なかった。
「う、うーん。 まぁ、いいか……なぁ? ござる?」
「そ、そうでござるな! 昔あった漫画でも少女達が超能力麻雀をやっていたのを思い出したでござる!
いやー、現実にいるとなると結構嬉しいものがあるでござるな!」
そんな二人のやりとりに、ユナは思わず、その某超能力麻雀のことで口を出そうと思ったが。
自分の容姿を考えて、あえて口を出さないで、苦笑いを見せるだけだった。
ユナ達がそんなやり取りをしている間に、既に山札は切られ、各自にカードが配られる。
これにより、雀カードの始まりの幕が切って落とされる。
まず第一戦目。
一巡目は何事も無く進行し、二順目より、初めにレイカがナイトからの捨て札でチーをした。
鳴いたことによりレイカの手札の内2枚がオープンになり、その場に晒される。
ハートの10、ハートの11、ハートの
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