第十三話 鏡月
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取らなかった場合は、カードは出した人の手札に戻る。
ジジ抜き終了時、ジジが残ったプレイヤーはその時点で敗北となるが、持っている手札は公開してはいけない。
残ったプレイヤーは手札から強い順にペアを出していき、勝負する。
一度でも敗北したプレイヤーはその時点で失格となる。
勝ったプレイヤーは手札のペアの数の合計数分だけ、他のプレイヤー達から賞金をもらえるというもの。
これも非常に高レートであり、1ペアにつき10M請求される。
スユアとレイカの連携プレイにより、これも当然の如く勝利している。
そして、最後の十人目。
レイカ、スユア、シャムは、そのプレイヤーに接触する。
否、正確に言えば、そのプレイヤー達、なのだが。
中堅層プレイヤー達が集うその場に、彼らはいた。
そんな彼らに先陣を切って話しかけたのは、レイカである。
「えーと、君達、今ヒマかな?」
そんな当たり障りの無い言葉に、彼らの中の一人が反応した。
「うお! なんか凄い格好のお姉さんが俺に話しかけてきたんだが!」
純白の鎧に身を包んだ彼は、そう叫びながら、興奮した様子で、仲間達に話しかける。
見た目からして、恐らく、中学生、高校生くらいなのだろう。
そんな彼の言葉に反応して、近くにた小太りの男性と、ゴテゴテ武者鎧を纏った青年もレイカ達に反応する。
「うわっ、マジだ。 ナイトの言うことなんて嘘ばっかだと思ってたんだけどな……。 それにしてもなんだよ、この美女軍団」
「ほほう! ついに拙者らにも女性のファンがついたでござるか! これも日々鍛錬の賜物でござるな!」
そんな彼らに、レイカはあはは、と苦笑いを浮かべるが。
そこに、彼らの中にいた、メガネをかけた好青年が助け船を出した。
「ファルコンもござるもそのあたりにしておけよ。 困ってるだろ」
そう言いながら青年は一歩前に出ると、レイカ達に対し至って社交的な態度で。
「さて、お姉さん方、俺達に用があるみたいだけど、何の用かな? ヒマと言えばヒマだけど、残念ながらデートの誘いならお断りさせてもらうよ」
そんなことを、そのハスキーボイスで口にした。
それに対応したのは、レイカではなく、シャムだった。
「ああ、大丈夫、デートの誘いなんかじゃないよ。 大体、私は男だしね。
用は至って簡単。 君達が持ってるアイテムを賭けて勝負してもらいたいんだ」
シャムが男と発言した瞬間、ナイト、ファルコン、ござると呼ばれた男達はフリーズしたが、メガネをかけた青年は特に反応せず、そのまま冷静に対応した。
「アイテム賭けての勝負? 俺達はそこまでレアなアイテムは持ってないと思うんだけどな。
それに、デュエルじゃあそもそもこっちに勝ち目はなさそうだ。 君が持ってるその蛇矛なんて、高レベル
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