第十三話 鏡月
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「はい、これで9個目! ユイフォーちゃんよろしくね!」
レイカは入手したアイテムを、すぐにユイフォーへと渡す。
すると、ユイフォーは、無言でそれに手をかざす。
同時に、ユイツーのコピーであるそのアイテムは、青いエフェクトと共に消滅した。
これで、彼女らのノルマはあと一件のみで達成である。
ここまで彼女らは、一度の失敗もなく、かつ円滑に、これらのアイテムを入手してきた。
無論、スユアがいる以上、そのやり方は9割がたがトランプ勝負で得たもの。
一件のみ、デュエルを申し込まれたが、そこはシャムが対応し、見事勝利を収めている。
伊達に聖龍連合に所属しているわけではなく、名こそ無いが、シャムの戦闘力は攻略組の中でも高い部類に入る。
習得が非常に困難なバトルヒーリングを所有しているのも彼の強みである。
勿論、彼の場合はギルドの方針や過酷な狩りでの結果故の強さなのだが。
そしてスユアが行うトランプゲームは、殆どがモチーフがあるオリジナルである。
そのため、明確な攻略法が相手側にはわからず、さらにレイカの口車の上手さもあって、フェアさを出していた。
一人目の所有者の男性には、デッドウォーズで挑み、相手が払うはずだった92Mの代わりにユイツーのコピーアイテム1つで解決した。
そのため一人目の男性は、感謝こそすれ、スユア達を恨んでいない。
二人目と三人目の所有者には、大富豪ポーカーという変則トランプで挑んだ。
これは、初めは大富豪で勝負し、切ったカードを己の持ちカードとし、それでポーカーの役を作り、勝負するというもの。
これは四人で行うゲームであり、スユアとレイカの連携プレイにより、相手にそれぞれ100M相当を請求している。
もちろん、この場合も、相手からはアイテム1つで解決している。
四人目はデュエルだったが、五人目、六人目相手にはメモリーダウトで挑み、勝利を収めている。
このメモリーダウトは、非常にシンプルな理由で、一度己の口からダウトした数字は二度とダウトできなくなるというもの。
つまり先に13回ダウトすれば終わりなのだが……。
抜け道が存在し、相手が13回ダウトせざるを得ない状況を作り出すことで、勝利した。
そして七回、八回、今回の九回目は、シルバーサバイバルという勝負を挑んだ。
基本的なルールはジジ抜きと同じだが、揃ったカードはその場で捨てず、伏せて己の手札とする。
そのため、相手は何が揃ったかがわからない。
特殊ルールとして、オークションというシステムがあり、手札が4枚以上に限り、持っているカードを1枚場に出すことが出来る。
これは1ターンに1度のみ可能。
場に出されたカードはプレイヤー同士で相談し、誰かが取ってもよい。
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