暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0106話
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こちらも時間が有り余っている訳ではない。リーの自制心を信用するしかない、か。
 そのまま格納庫へと向かおうとブリッジを出て、ふと気が付く。オウカ達に連絡をしておかないと不味いな。オウカ達一行はヴィンデルやリーに見つからない為にアースクレイドルを出てから基本的には士官室に閉じこもっていた。その為に現状を理解していないだろう。
 いよいよか。この戦いでオウカとゼオラ、クエルボはハガネとヒリュウ改に合流する事になる。そして俺達シャドウミラーと共にインスペクターと戦うと信じ切っているだろう。だが、現実は……
 首を振り一端その事は横に置いておく。まずは俺が生き残る事、それが最優先事項だ。ただでさえ敵はフルメンバーのハガネとヒリュウ改。油断してるとこちらが撃墜されてしまう。
 おまけに唯一の味方はこちらを見下しているインスペクターだ。安心して背中を任せる所か常に後ろから撃たれないように注意しておかないといけない。

「オウカ、ゼオラ、クエルボ、いるか?」

 ドアを軽くノックして声を掛ける。

「あ、大尉。はい大丈夫です」

 ドアが軽く開き、中には3人の姿が。この様子では特に困っている事はないようだ。

「そろそろ出撃だ。前に言っておいた通り俺達が出撃した後には警戒も弱まる筈だ。チャンスを逃すなよ。……それと、どんな光景を見たとしても、混乱する事なく自分のやるべき事をやれ。いいな?」
「大尉?」

 俺の言葉に不穏なものを感じ取ったのか、オウカがこちらを心配そうに見ている。

「いや、なんでもない。お前達はお前達の幸せのみを考えろ。クエルボ博士、後は任せたぞ」

 オウカの頭をくしゃりと撫でながら、クエルボの方を見る。俺の言葉に何かを感じ取ったのか、黙って頷いてみせた。

「俺はそろそろ出撃準備をしないといけないから行かせてもらう。色々とあったが、お前達と会えて嬉しかったよ。あちらに行っても元気でな」

 それだけ言って、口を開きかけていたオウカの言葉を聞かないままにドアを閉める。
 あの3人に恨まれるというのは正直嬉しくない。だが、自分で決めた事なのだからしょうがない。自分にそう言い聞かせ、格納庫へと向かった。





「アクセル? 遅かったわね」

 グロウセイヴァーのコックピットへと乗り込むとラピエサージュに搭乗しているレモンから通信が送られてくる。
 その口元には何故か笑みが浮かんでいた。

「ちょっと野暮用があってな」
「へぇ。スクールの子達へのお別れの挨拶?」
「!?」

 レモンの言葉に思わず息を飲み込む。オウカ達が今回の出撃に紛れて脱出する事は誰にも言っていない。もちろん恋人であるレモンにもだ。ヴィンデルに知られた時にレモンにまで咎が及ばないよう、俺一人で進めてきた計
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