第一章 無印編
第十七話 『決戦! 虹色の輝き、迸る極光!』
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子狐丸を発動し、
「天の鎖…!」
『なっ!?』
全員を強制的に縛り上げ私の後ろに下がらせた。
それが功をそうしたのかわからないが全員のいた場所には無数の雷撃によるクレーターが出来上がっていた。
子狐丸も強度の限界を越えたようでもうその場に残されていない。
「もう少し遅れていたら全員命はなかったわ」
『………ッ!』
それで全員は沈痛な表情をする。
「そして…もう、私は目の前で無残に散っていくものを見たくない!」
「そう…。でも、もう万事休すよ。あなた達の負け…もう私に対抗できる事は不可能よ!」
そしてプレシアはジュエルシードを使いただでさえ強力な魔力なのにさらに力を増す。
それと同じくして時の庭園が軋みを上げだし崩れ始める。
「この『時の庭園』を崩壊させるつもりね。でも、それはどうかしら? 最後まで取っておきたかったけどもう私も出し惜しみはやめたわ」
「なに…?」
プレシアは訝しげに私を見る。
その表情は余裕に満ちているが、その慢心が命取りよ。
私は使うまいと思っていた宝石剣を腰のホルダーから取り出す。
「…なに、その不細工な宝石もどきは?
魔力も感じない…そんなものでこの私に対等できるというの? 笑わせてくれるわ…」
「それはどうかしらね?
さっきもいったでしょう。私は本当の魔法使いの弟子だと…そして魔法の一端の軌跡、とくと見せてあげる」
「言ったわね。なら、見せてもらいましょうか!」
その言葉と同時にプレシアの手から雷撃が放たれる。
私は宝石剣をかざし、
「接続開始!――魔力、装填!!」
宝石剣に同調し、無色だった刀身は七色に輝き始める。
そしてそれを振りかぶり、
「Es last frei.Werkzug!!」
放たれた閃光が雷撃をすべて飲み込み、プレシアの横の壁に光の軌跡が激突する。
「なにを、したの…?」
「さて、当てて御覧なさい…」
私はそういいながらも、
「魔力、再装填!!」
と唱えて宝石剣の輝きを取り戻させる。
さて、後は長期戦に持ち込むのみ…!
◆◇―――――――――◇◆
そこからはシホの独断場と化した。
プレシアが雷撃を放つと同時に、
「Es last frei. EileSalve!!」
またプレシアと同じ量の魔力は秘めているだろう光の極光を放ちすべてを消し去る。
だというのにシホの魔力は一向に減る気配を見せない。
それどころかシホが放つ極光はすでに限度を越えている密度だ。
これはさすがに異常だと思ったクロノ達はシホの攻撃について考察を始めていた。
「
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