第一章 無印編
第十七話 『決戦! 虹色の輝き、迸る極光!』
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姿を現していた。
「フェイト!? それにみんなも!」
「…ここで私にも運が回ってきたようね」
「みんな…! くっ…!」
プレシアは私ではなくみんなの方へ向かって殺せるほどの雷撃を放った。
間に合わないと思ったが、
「そうだわ! フィア、ゲイ・ジャルグを使いなさい!」
「はいです!」
私の心からの叫びが勝敗を分けた。
フィアは直撃する寸前にゲイ・ジャルグを雷撃に向かって放ち薙ぎ払った。
それで私はホッとしたけど、それがブラフだった事に気づいたのは眼前に雷撃が迫ってきた時だった。
みんなの悲鳴が聞こえるがとっさに私はアイアスを投影した。
しかし構成が甘かった事と、余所見をして一瞬意識をプレシアから外してしまったのが原因で四枚しか発動できなかった為に硬度も維持できず一瞬で盾は砕けて私は壁に叩きつけられる。
聖骸布のおかげで威力は緩和はできたがそれでも非常にまずい状態だ。
「形勢逆転ね…まったく本当に出来損ないの人形ね。あなたが来なければ彼女は私にやられることはなかった」
フェイトは一度ユーノに治癒魔法を受けていた私を一瞥してきた。
だから「私は大丈夫」という意思を思念通話で伝えて、「後はあなたの努力次第よ」とも伝えた。
そしてフェイトは頷き、プレシアに向き合って、
「私は…、人形ではありません…」
「そう…ではなんだというの…?」
「…あなたの、娘です…!」
「娘ですって…? だからなに? 言ったでしょ。あなたはアリシアの偽者だと…」
「でも母さんは私を生み出してくれた事には変わりありません!」
それで一時だが時は止まる。
だがプレシアは実に冷めた表情で、
「くだらないわ…」
そう言ってフェイトに魔力弾を放つが、フラッシュムーブでフェイトは避けて、
「わかりました。それなら私はあなたを止める!」
「私も手伝うよ。フェイトちゃん!」
なのはとフェイトが杖をかざしてプレシアと対峙する。
しかし、
「ダメよ、二人とも! 今のプレシアは非殺傷を解除している。防御しても砕かれてそれでお終いよ!?」
「それでも、もうシホには傷ついてほしくない!」
「シホちゃんは私達が守るよ!」
「右に同じだよ」
「お姉様には指一本触れさせません!」
「僕も足を引っ張りたくない!」
「そういうことだ。シホ、君は一人じゃないんだからな」
全員がそう言って私の前に立ってプレシアに戦いを挑んでいった。
でも今のプレシアの魔力は無制限…。とうていみんなの敵う相手じゃない。
こんなところでまた失いたくない…!
『大切な者達を守る正義の味方』を志した私には決して容認できない!
そして全員の周りに数え切れないほどの雷撃が形成されてしまい、その場にまだ刺さっていた
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