After days
summer
水城家潜入
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た経緯、全てが始まったあの日、SAOにログインした訳、そしてALOにやって来たのは罪を精算するため、ということも。
螢はその時にこう言った。
「それでも、お前は俺を仲間だと言ってくれるのか……?」
その目には今まで彼が見せたことのない『寂しさ』の光があった。
その時、俺は螢が自分と同い年なのを思い出し、初めて『レイ』という人物を本当の意味で理解し、受け入れた。
どんなに大人びていようが、物腰が落ち着いていようが、彼はまだ16年しか生きていない、自分と同じ子供なのだと分かった。
「皆には内緒だからな?明日奈にも話すなよ」
最後に笑いながら、銀白色の左腕を指した。
誰にも話すな、というのはきっと腕のことだろうから、その他のことは構わないはずだ。
「どうしたんだよ、和人。元気ないぞ?」
「いや、何でもない。……ま、明日奈がやるんなら俺もやろうかな」
その言葉に明日奈が頬を染め、里香とレオンがげんなりしていたが、本人はどちらにも気がついていなかった。
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Side螢
(……随分とお粗末な尾行だと思えば……何やってんだあいつら?)
帰り道、後方50m程のところに怪しげな集団がいる。
付けられてる、と感じたのは校門を出た瞬間。
確認したところ、和人、明日奈、里香、レオンだと判ったのだが、付けられる理由は不明だった。
(……家を知りたいのか?いや……正確な位置を教えた訳じゃないにしても、その程度なら少し詳しく聞けば判るはずだ)
隠す理由は……無いこともないんだが、まぁいいや。
最寄りの駅に付くと、ちょうど来た電車に乗り込み、こっそり様子を伺う。
(おいおい……)
尾行対象とそんな至近距離に居るなよ。俺が気づかないのもおかしい位置だぞ。
「いったい、何がしたいんだ……」
俺は、少し様子を見ることにした。
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Side和人
(……気づいてないのか?いや、そんなわけないな……)
さっき、小さくだが、顔を左右に振った。螢が「やれやれ……」と言うときの仕草だ。
螢は板橋で降りると、雑踏の中をするりするりと手品のように抜けていく。
「追うわよ!」
「ちょっと、聞こえるでしょ里香」
俺達は距離を離されながらも何とか付いていき、そして数分歩いた所で大きな門が現れた。
「おお…
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