二人きりの家族
第4話 1日の終わり
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・・・ほんま白状や!
そうやって無理して取ろう思っとたら白い袖が伸びてきてわたしに声をかけてくれた。
「お嬢さんが欲しい本はこれであっていますか?」
「はい、ありがとうございます!ってなんや刹那くんかいな・・・敬語使うたのがアホらしいわ」
わたしは思わず取ってくれた刹那くんにそう言ってしもうた・・・・
はやてに「敬語を使うたのがアホらしいわ」と言われたので、
ムッとなり思わず脳天に取り出した本の角で殴った。
「アホらしいってなんだよ、アホらしいって・・・・それにまた無茶して取ろうとして・・・・
それで車椅子から転げ落ちたらどうするつもりだったんだよ」
「.......((((((ノ゜凵K)ノ アゥ・・・・すみませーん」
はやては頭を抑えながら少しばかり涙目になって謝ってきた。
少しだけその仕草が可愛く見えたのは気のせいだと思いたい。
それから俺とはやては目的の本を何冊か借りて商店街の方へと足を向けた。
商店街へと向かってる最中にわたしは刹那くんに今日の出来事を聞いた。
「今日はどんなことがあったん?」
「んー、いつも通りかな。特に変わったことはないし、連中の反応もいつも通りだった」
このやりとりだけでだいたい何があったかわかる。
「今日も喧嘩したんやな?」
「ま、まぁな・・・・」
「喧嘩はダメや言うてるやろ。なんでいつもそうすぐに殴り合いになるん?」
「知らんわ!奴らが勝手に仕掛けてくるだけなんだから・・・
それに殺らなきゃ殺られる。正当防衛だ!」
わたしとしては正当防衛の前に喧嘩に発展させないようにして欲しかったりするんやけどな・・・・
けど多分無理な話なんやろうけどな。
わたしが学校に行ければ少しは違うんやろうけどなー。
それなら行け言うんやろうけど行かれへんよ・・・
わたしの思いを曲げてしまう事になるからな。
みんなにはまだ秘密やけど(笑
はやてとそんな会話を繰り広げながら商店街へと入っていき、今夜の食材と明日の分の食材を探す。
「今夜は何がええ?」
「うーん・・・・」
はやてにそう聞かれてちょっと悩む。
悩み続けて数十秒、出した答えは―――――――――
「はやてが作るご飯ならなんでもいいんだよなー」
「それ、一番困るんやけど・・・」
「だってはやての作るご飯って全部美味いんだもん。だから何がいいか思いつかないよ」
はやてが作るご飯は多分だけど同級生のお母さんが作る料理よりとても美味いんだ。
だからいつも何がいいと聞かれても答えられないんだ。
「せやけど、参考程度に聞きたいねん!」
「じゃあ・・・・肉じゃが?」
「ほんなら、それで決まりや!」
嬉
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