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茨の王冠を抱く偽りの王
15.果てに
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る。

『うぉっ!!なん....だと』

そしてエンドレイヴに剣を突き刺す。

『うわぁぁぁぁっ!!!』

エンドレイヴは悲鳴と共に動かなくなる。

「あれがシュウ!?」

いつもの集じゃないのは確かだ。

『き、貴様っ!!』

2機のエンドレイヴが集に銃口を向けるが集は動じることなく剣を振る。
剣から放たれた銀色の斬撃は2機のエンドレイヴを切り裂き、爆発する。




八尋から衝撃の事実が知らされることとなった。

........祭が死んだ

誰もその事実を受け入れることができなかった。




「シュウ!シュウ!!ゴメン!!俺のせいだ!!俺が祭にクルマを直してなんて言ったから!!」

「........そうだよ」

集の声からは生気が感じられない。

「シュウ!!」

「祭が死んだのは君のせいだ.....君がくだらない理由で祭を連れ出したからだ」

「シュウ!!」

「だから言っただろうがっ!!!!」

シュウは声を上げ、颯太をぶん殴る。

「シュウ!!やめなさい!!」

綾瀬の声が集に届くことはない。

「お前のせいで祭が死んだ!!!生き返らせろ!!!お前が生き返らせろ!!!」

集は颯太を殴り続ける。

「ゴメン!ゴメン、シュウ!」

「祭は.....僕を信じて......いいとこいっぱいあるって......祭」

集は目からは涙が溢れ出ている。

「ほら、もういいだろ」

颯太の上に乗っていた集を八尋が退かす。
集は八尋を少し飛ばす。

「シュウ!?」

「僕が間違っていた。優しさになんか何の意味もない。......クズは区別しなくちゃならない」

集の目からは涙は消え、その目は全てを軽蔑するような冷たい目をしている。

「.........僕は王になる」

またもヴォイドランク制の時、同様に俺の右腕が疼いた。







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