暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第二部第四章 二つの戦いその一
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
を命じた。
「今だ、一気に占領するぞ!」
「ハッ!」
 これを押し留める力は最早レジスタンス達にはなかった。彼等は為す術もなく蹴散らされた。
 寺院は遂に占領された。そしてハルヴィシーは地下への階段を捜し出し数人の部下と共に降りていった。
「・・・・・・自身の手で決したか」
 そこにあったのはハルドゥーンの亡骸だった。口から大量の血を吐き床にうつ伏せに倒れ込んでいる。服毒自殺のようだ。
「もう少し大人しくしていればこのようなことにはならなかっただろうにな」
 ハルヴィシーは彼を冷たい目で見下ろしながらそう言った。
「だがそれは出来ないか。権力の為にはな」
「人間の悲しい性ですね」
 ウルドゥーンが相槌をうった。
「そうだな」
 こうしてレジスタンス達との戦いはハルヴィシーの勝利に終わった。オムダーマンはこれでブーシルの内憂を取り除くことに成功したのであった。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ