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星河の覇皇
第二部第一章 策略その二
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とはあまり関係がない。東方のハサンとは国境を接しているだけあり交易も盛んで中央政府も各国も大使館や領事館を置いているがこの国だけである。他にはこれといって関係のある国はない。基本的に連合内だけで足りていた為これといって外に向けて積極的に外交や交易をする必要がなかったのである。
「ですね、今のところは」
 八条もそれに同意した。
「これからどうなるかはわかりませんが」
「そうですね。ただ」
 サルムーンは言葉を続けた。
「あらゆるパターンは考えていた方がいいでしょう。戦略として」
「はい」
 それは戦略の基本であった。
「サハラが彼のいるオムダーマンにより統一された場合も含め」
 八条が今言った言葉は後にある程度というレベルにおいて的中した。だがそれを知る者はいなかった。
「ですね。それもシュミレーションする必要があるでしょう」
 サルムーンはそれをあくまで起こりうる事象の一つとして考えていた。だがこれが後々になって生きる。
「今はハサンが健在であればサハラについては問題ありません。それを脅かすのはエウロパでしょう」
「ですね」
 彼等はここでもエウロパと対立関係にあったのだ。 
「しかしエウロパも何時まであのようなことを続ける気でしょう」
 サルムーンはここで顔を顰めた。

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