暁 〜小説投稿サイト〜
赤髪の刀使い
新スキル
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を着ると「似合わない」「チェンジ」とか言って
女物の服を着ると「ぴったしじゃん」「似合いすぎ」とか言うのだ。
なんで俺は男なのに女物の方が似合うんだろうな…


「これが最後の一着か…」

ようやく最後の一着だ。
最後の一着はリズが見ていた藍色の浴衣。

「おぉ!それだったら髪の色は黒にカスタマイズしないと…」

「黒にしたあと簪(かんざし)つけて巾着を持ってみたら可愛いヨ!!」

…はぁ。

でこれでクエストは終わりのはずなんだが…

「どうだ?気に入ったのはあったか?」

店主NPCが浴衣を着た俺に話しかけてくる。

「い、いや…」

「あたしこの浴衣気に入った!!」

「ほぅ」

なんでリズが答えたのにクエストが進行しているんでしょうねぇ…

「ならここから好きな服を5着持っていきなさい」

「「ほほー」」

リズとアルゴの目が光る。

「それとほれっ」

俺の前にウィンドウが開く。

《『性別超越』を獲得しました》

…性別超越?
これ何て読むんだ?
普通に漢字を読むのか?


「おォそれがこのクエで手に入るエクストラスキルなのカ。
効果は?」

俺はウィンドウをパーティメンバーなら見える設定にしているのでアルゴからも見えたのだろう。

「えーと…自身の性別とは別の性別用の装備をつけることが出来るようになる。
パッシブ効果」

「にゃはは。それはネカマ用エクストラスキルになるわけダ」

だがこれ外見は変わらないから《はじまりの街》で見た元ネカマ達には苦痛かもしれないな。

「ユウー!
これとこれとこれとこれとその浴衣ね!」

リズが俺にどんどん服を乗せていく。
…メイド服(猫耳、尻尾込み)にどこかの学校のセーラー服、ゴスロリ、猫を模したパジャマ、そして俺の着ているこの浴衣か…
服のステータスは何気にゴスロリが一番防御力が高い。
そしてさっきまで両方の性別が着れてた服なはずなのにいつのまにか女専用になっている。

「あはは」

アルゴは俺の腕の中にある服というかもうコスプレ衣装を見て…

「おぃもしかしてお前も俺にこれを押し付けるつもりだったんじゃ!」

「にゃははー何のことかにゃー」

アルゴがおかしい口調になった…完全に図星だろ。











「今日は集まってくれてありがとう!
俺はディアベル!気分的にナイトしてます!」

俺は第一層のボス攻略作戦会議に顔を出していた。
今の俺のレベルは16レベル。
第一層のモンスターではほとんどもうレベルが上がらなくなってきたため上の階層を解放してほしいのだ。
エクストラスキルの≪刀≫も出たところだし、早く2層で売って
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