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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第九十話 修羅王の拳
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               第九十話 修羅王の拳
ダカールにおいて。今二隻の戦艦が出航しようとしていた。
「それにしてもです」
「どうしました?」
イゴールがアデナウアーの言葉に応えていた。カムランも同じ場所にいる。
「今回は正直思い切ったことをしました」
「今回も、ではなく」
「はい。私の場合は今回は、です」
こう言うのである。
「第一遊撃隊についてはノータッチでしたから」
「成程」
「それは彼の仕事でした」
そしてここでカムランを指し示すのであった。
「このカムラン=ブルーム君の」
「そういうことでしたか」
「戦力の集中は当然のことです」
カムランは落ち着いた声でイゴールに述べた。
「ですから。彼等をロンド=ベルに合流させました」
「ふむ。英断だな」
そしてイゴールも彼のその決断に頷くのだった。
「そのせいでロンド=ベルの戦力はさらに強いものになった」
「有り難うございます」
「君をサイド6から呼び戻して正解だったよ」
アデナウアーはこのことを言った。
「三輪長官がいなくなって。随分とやり易くなった」
「左様ですか」
「岡長官にはね。いつも助けてもらっている」
今度は岡の名前も出した。
「私は今は政務に専念していられる。剛博士達もおられるしな」
「では今は随分と連邦政府も動き易いようですな」
「ええ、その通りです」
イゴールに対しても答える。
「おかげで。今のところ敵にも大きな動きはありませんし」
「特にバルマーに」
「無論油断はしていません」
このことは念を押すアデナウアーであった。
「だからこそあの二隻をです」
「そういうわけですか。しかし」
ここでイゴールはその二隻の戦艦を見て述べた。
「キングビアルとマクロスF」
「はい」
「この二隻が加わればロンド=ベルはさらに」
「その力を増すでしょう」
キングビアルとマクロスFはゆっくりと出航しようとしていた。そのうちの一隻キングビアルの艦橋には神ファミリーの主立った面々が詰めていた。
「遂にこのダカールを離れますな」
「うむ」
兵左衛門が源五郎の言葉に頷いていた。
「いよいよな」
「思えばです」
源五郎はさらに言う。
「我々は勝平達ばかりに苦労をかけてきました」
「確かにな」
兵左衛門もそれを認める。
「ただこのダカールにいただけじゃからのう」
「ですがこれからは違いますか」
「父ちゃん」
一太郎がここで源太郎に対して問うてきた。
「それはいいけれどさ。これでいいのかい?」
「いいとは何がだ?」
「俺達はいいよ」
まず自分達はいいと言ってみせる。
「けれどさ。母ちゃんや子供達は」
「ははは、何言ってるのよ一太郎」
その一太郎に対して恰幅のいい中年女が言ってきた。
「あたし達だ
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