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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第九十話 修羅王の拳
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「洒落にならないもの?」
「ライト、何だよそれって」
「ルリちゃん」
ライトはケーンとタップには応えずルリに対して声をかけた。
「どうだい、そっちのハッキングでわかったことは」
「ここまでのパワーだとは思いませんでした」
こう答えるルリだった。
「今の状態で私達の戦力に匹敵します」
「おい、たった一機でかよ」
「マジかよ」
これには二人も驚きを隠せなかった。
「修羅王の名前は伊達じゃねえのかよ」
「まさかな」
「これはな。洒落にならないぜ」
ライトは軽口だったが冷や汗をかいていた。
「強さが半端じゃねえ。どうするよ」
「俺が行く」
だがここでフォルカは出て来た。
「俺が」
「おい、フォルカさんよ」
「幾ら何でもそれは」
コウタとショウコが顔を暗くさせてフォルカに言ってきた。
「一機じゃあの修羅王は」
「無理なんじゃ」
「これは俺の闘いだ」
フォルカは彼等の言葉を聞き入れようとはしなかった。
「だからだ。行く」
「いや、俺も行く」
「私もです」
しかし二人はそれでも前に出るのだった。
「あんた一人は行かせないぜ」
「そうです。フォルカさんだけでは」
「どうしてもか」
「俺は馬鹿なんだよ」
コウタの言葉は捨て身だった。
「だからな。何処にだって突っ込むぜ」
「私もです」
ショウコの今の言葉は彼女にとっては意外なものであった。
「私も。行きます」
「そうか」
「いいな、それで」
「もう止めても」
二人も退かない。二言はないといった感じだった。
「退かないぜ」
「いいですね」
「好きにすればいい」
フォルカもその二人を止めようとはしなかった。
「そこまで言うのならな」
「よし、それならだ」
「行きます」
『だが気をつけろ』
『いいですね』
ここでロアとエミィが二人に言ってきた。
『修羅王の力はこれまでのどの相手よりも強大だ』
『まさに闘う為の神よ』
こうまで言う。
『いいな、だから』
『命懸けよ』
「そんなことは覚悟のうえだ」
「私もです」
そして二人の決意も変わらなかった。
「俺は行く」
またフォルカが言う。
「今からな」
「よし!」
「それじゃあ!」
「将軍」
メイシスもまたアルティスに声をかけてきた。
「ここは私にお任せ下さい」
「メイシス・・・・・・」
「修羅王の下へ」
こうアルティスに言うのだった。
「行って下さい」
「いいのだな?」
「はい」
彼女にも二言はなかった。
「ですから。今こそ」
「わかった」
彼もまたメイシスの言葉を受けて頷くのだった。
「それならばな」
「ええ。どうぞ」
こうして彼も進むのだった。今アルティスも戦場に向かう。
そしてフェルナンドも。修羅王に向かっていた。

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