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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第九十話 修羅王の拳
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!?」
「これは」
ネオ=グランゾンのモニターの一つを見ての声だった。
「重力等に異常が出ています」
「重力に!?」
「まさか」
「勿論それだけではありません。具体的に言えばですね」
「おい、どうなってんだよ!」
マサキがシュウに対して問う。
「そもそもよ。どうなってやがるんだよ!」
「時空の歪が大きくなっています」
彼が言うのはこのことだった。
「このままでは。おそらく」
「おそらく!?」
「何が。起ころうとしているんだ!?」
「総員すぐに艦艇に戻って下さい」
危険を察したユリカが全軍に声をかけた。
「そして艦艇もそれぞれ集結して下さい」
「何っ、ここで!?」
「一体何が」
「いや、理屈は後でよい」
アスカもまたユリカと同じ危険を察していた。
「さもなければ皆離れ離れになってしまうぞよ」
「離れ離れだって!?」
「今度は何処に」
「わかりません。ですがまさか」
イーグルが言う。
「また。他の世界に!?」
「今度は何処や!?何処なんや」
タータもマシンの収容を急がせながら言う。
「一体全体」
「わからん。だが総員集結せよ!」
大河もまた果断に指示を出した。
「まずはそれからだ!いいな!」
「くっ、なら!」
「皆戻れ!」
とにかくまずはそれだった。
「総員集結だ!」
「各艦も集まれ!」
「密集しろ!」
こうして各艦も触れ合わんばかりに集まった。皆収容され集結したその時だった。時空が。
「なっ、今度は一体!」
「何処へ!」
「どうやら私の危惧が当たったようですね」
「何っ、シュウ!?」
「そういえばあんた!」
ここでマサキとセニアが彼に気付いた。
「どの船にも乗ってねえじゃねえか!」
「しかもそんなに離れて。どうするつもりよ!」
「元々ここでの戦いが終われば離れるつもりでした」
こう二人に答えるシュウであった。
「ですから今は」
「馬鹿な、ネオ=グランゾンだって何処に行くかわかったものじゃねえのによ」
「あんた、何考えてるのよ」
「安心なさい、このネオ=グランゾンはあらゆる次元を超えて動くことができます」
それもまたネオ=グランゾンの力の一つであるのだ。
「ですからまた会えますよ」
「それはいいけれどさ」
「あたし達はどうなるのよ」
シモーヌとベッキーはこのことをシュウに対して問うのだった。
「一体今度は何処に」
「どの世界に」
「それもおそらく運命の導きでしょう」
だがシュウはこう言うだけだった。
「元の世界には私が案内します。ですが今は」
「今は!?」
「その世界に行けってことなのね」
「そういうことです。それではまた」
ネオ=グランゾンもまた何処かに消えた。時空に飲み込まれてしまったのだ。
「御会いしましょう」
「へっ
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