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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十八話 フォルカとアルティス
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るのか』
「ああ、だから今こうして叫んでやる!」
彼もまたその心を向けていた。
「フォルカ!勝て!」
こう叫ぶのだった。
「そしてまた俺と闘え!いいな!」
「兄さん・・・・・・」
コウタの言葉はフォルカに向けられたものだった。それを受けてか。力は少しだけフォルカの方に傾いたのだった。
「むっ!?」
「よし!」
それを見たフォルカがまた叫ぶ。
「今だ!」
「くっ、来たか!」
「終わりだアルティス!」
アルティスに対しても叫ぶ。
「これで!俺は!」
「来るというのか!」
「そうだ!」
また叫ぶのだった。
「これで俺は!」
そして。
「貴様を倒す!!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーっ!!!」
最後の絶叫だった。フォルカの力がアルティスのそれを圧倒した。そして。
「うおおおおおおおおおおおおっ!!」
フォルカの気が遂にアルティスを吹き飛ばした。それが勝敗が決した時だった。
「アルティス様!」
それを見てメイシスが叫ぶ。彼女もまたかなりのダメージを受けていた。
「ううう・・・・・・」
「勝負ありだな」
「くっ、見事だ」
己の前に立つヤルダバオトに対して言った。6
「まさかこれ程までとはな」
「俺の勝ちだ。つまりだ」
「わかっている」
何とか立ち上がる。だがそれで精一杯であった。
「貴様の勝利だ。私は敗れた」
「俺と共に進むつもりはないか」
「何っ!?」
「フェルナンドにも言った。俺は倒さない」
「私に情とかけるというのか」
そう解釈したアルティスの顔が曇った。
「それは修羅に対して」
「それも見て欲しいのだ」
だがフォルカはここでまた言った。
「それもだ。新しい修羅をだ」
「新しい修羅だと」
「ただ。命を削るだけ」
フォルカは今度は話に命という言葉を出してみせた。
「それが正しいのか」
「何が言いたい」
「俺は思うようになっていた」
またアルティスに対して言う。
「修羅は果たしてこれが正しいのかとな」
「互いに命を賭け合うことがか」
「それは違う」
また言った。
「そう思うようになってきていた」
「だからフェルナンドに情をかけたのか」
「その通りだ」
このことも語った。
「そしてだ」
「修羅を抜け今また私に情をかけるというのだな」
「情をかけるのではない」
それは否定した。
「だが」
「だが。何だ」
「俺は命を奪わない」
彼が言うのはこのことだった。
「命は。だからこそ俺は」
「今も私を殺さぬというのか」
「そうだ。不服なら去るといい」
こうまでアルティスに言うのである。
「去り。そして」
「そして?」
「また俺の前に出て来るのだ。不服ならばな」
「フェルナンドと同じくか」
「俺は何時でも闘うこ
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