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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十八話 フォルカとアルティス
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ヤルダバオトが天高く吹き飛ばされた。
「フォルカ!」
「フォルカさん!」
「空を見ろ」
アルティスは吹き飛ばされたフォルカに対して告げる。
「そこに死兆星がある」
「何っ、死だって!?」
「それじゃあ」
「フォルカ!」
「うおおおおおおおおおおおおおっ!」
吹き飛ばされたヤルダバオトは紅蓮の炎に包まれている。しかしそれでもまだフォルカはまだ健在であった。
落ちそのまま地面に叩き付けられる。それでもそこから立ち上がったのだ。
「・・・・・・まだだ」
「生きているか。やはりな」
アルティスはそれを見ても驚いてはいなかった。
「相変わらずの生命力だ。それは認めよう」
「言った筈だ」
起き上がりながらアルティスに対して告げる。
「俺は死なないと」
「死なないか」
「そして倒れない」
こうも言った。
「決してな。俺は俺の見るべきものを掴む」
「掴むだと?」
「そうだ。俺は掴む」
アルティスを見据えつつ彼に対して言う。
「この拳で。新しい修羅を!」
「面白い。それならばだ」
アルティスはそれを聞いて再び身構えた。
「私もまた貴様を倒そう」
「俺をか」
「修羅王様を倒すつもりだな」
「如何にも」
このことを隠すことはなかった。
「何があってもな。だからだ」
「来るというのだな」
「そうだ。そしてアルティス」
「何だ」
「貴様を倒す。だが」
「だが?」
「貴様の命は取らない」
今はっきりと告げていた。
「決してな。それはな」
「ないというのか」
「そうだ!」
今度は叫んできた。
「御前もまた俺の兄弟だ。それならばだ」
「ふむ。よかろう」
アルティスはフォルカの今の言葉を受けて言ってきた。
「それならばな」
「いいというのか」
「如何にも」
また言うアルティスだった。
「以前誓った筈だ」
「むっ」
「覚えているか。我等が義兄弟となったその時のことを」
「あの時のことをか」
「忘れたわけではあるまい」
フォルカに対して問うてきた。
「あの時の誓いを」
「あれか」
「そうだ。互いが拳を交えた時」
「うむ」
「その命だけでなく全てを手に入れると」
「あれか」
「そうだ。修羅の誓いだ」
アルティスはフォルカを見返しつつ言うのだった。
「その誓いを忘れたわけではあるまい」
「その通りだ。だからこそ俺は」
「私を倒すというのか」
「その時にまた言おう」
アルティスに対して告げた。
「俺の真意を。その時に」
「面白い。ならば」
アルティスのマルディクトの全身を再び紅蓮の炎が覆った。
「この拳で。全ての決着をつけるとしよう」
「望むところだ!」
フォルカの全身もまた気が覆っていく。
「この拳で!貴様を!」
「御前を!」
「決めてやる!
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