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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十九話 ミザルの最期
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威だ」
受けたフォルカもそれは認める。満身創痍なのは事実だからだ。
「しかし!俺もまた修羅!」
「何っ!」
「修羅に一度見た技は通用しない!忘れたか!」
「くっ!」
「だからだ!貴様の技は見切っていた!」
「おのれ、ならば!」
「遅い!」
また攻撃に入ろうとするミザルに対して叫ぶ。
「これで・・・・・・」
「くうっ!!」
「出た!」
「突撃かよ!」
皆フォルカの動きを見て叫ぶ。見れば彼は龍を放ったうえでそれを追うようにして突進したのである。その腕の拳に紅蓮の光を宿らせて。
「はあああああああああああああああああっ!!」
「くっ!」
ミザルは両腕をクロスさせてその拳を防ごうとする。しかしそれは。
「無駄だ!」
「何っ、無駄だというのか!」
「そうだ、この拳!」
その拳を放ちながらまた叫んでいた。
「かわせはしない!おおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーっ!!」
その拳がミザルを貫いた。そしてそれから二匹の龍が襲う。これが決め手だった。ミザルは動きを止めその場に。静かに崩れ落ちたのだった。
「ぐうう・・・・・・」
「ミザル様!」
「おい、余所見している場合かよ!」
アルコが崩れ落ちたミザルを見て狼狽を見せた。そしてそれは彼にとって命取りとなった。
「俺がいるんだぜ!」
「くっ、しまった!」
「はああああああああああああああっ!」
アリオンもまた攻撃に入る。
「この拳で。地獄に落ちろ!」
「うおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーっ!!」
アルコもまた吹き飛ばされた。これで全ては終わった。既に修羅達はその殆どを倒され今アルコのミロンガが地に落ちた。彼は倒れ伏しながらもまだ呻いていた。
「まだだ・・・・・・」
「無理するな。御前はもう終わりなんだよ」
「俺はまだ闘える」
何とか起き上がろうとしながら呻いていた。
「そして将軍に。修羅の将軍に」
「アルコ、手前・・・・・・」
「修羅の将軍になるのだ。貴様等如きに俺の夢を・・・・・・」
呻きそのうえで倒れ伏した。そしてそのまま爆発した。アルコも遂に倒れたのだった。
倒れ伏したミザルもまた。今彼は両膝をつきそのうえで何とか生きようとしていた。しかしそれも最早適わぬ夢となろうとしていた。
「おのれ、まさかこのわしがこの様な場所で・・・・・・」
「勝者は俺だ」
フォルカはその彼に対して振り向きクールな声で述べた。
「貴様は敗れた。それだけだ」
「おのれ・・・・・・」
「最後に何か言い残すことはあるか」
ミザルに対しての問いだった。
「聞いておくが」
「末期の言葉か」
「そうだ。何かあるか」
「ふん、では言っておこう」
まだ不敵な笑みを崩してはいない。その笑みでの言葉だった。
「まずは褒めておこう」

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