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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十九話 ミザルの最期
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ちらに戻ってからです」
ここで話を切ってしまったシュウだった。
「全てはそれからです」
「そうなんですか」
「ではチカ」
「はい」
「まずは母艦に戻りましょう」
「わかりました」
こうしてチカは母艦に戻った。ところがここでまた彼女は不要な騒動を起こすことになるのだった。
「わわっ、何だこりゃ」
「何だって言ってもねえ」
「ねえ」
ルナマリアとメイリンがそれぞれ言う。
「デボスズメっていうんだけれど」
「ミネルバには前からいるわよ」
「そう、ザフトのマスコット」
「知らなかったの?」
「そんなでかい雀がいたなんて」
チカも驚きだった。
「何でこんなものが?」
見れば巨大な雀達が十羽近くミネルバの艦内を飛び回っているのだ。かなり異様な光景である。
「何でって品種改良でできたのよ」
「あんた知らなかったの」
「知ってるわけないでしょうが。あたしが」
「そういえばあんた殆ど別行動だしね」
「シュウさんもミネルバははじめてでしたっけ」
「ええ、そういえばそうでしたね」
シュウも実はそうなのだった。
「ここに来たのは」
「じゃあこの子達のことも」
「御存知なかったですよね」
「いえ」
だが二人の問いには首を横に振るシュウだった。
「知ってはいましたよ」
「あれっ、そうだったんですか」
「プラントにも出入りしていましたので」
プラントにまで顔が行き届いているシュウであった。
「それで。一応は」
「そうだったんですか」
「それにしてもここにいるとは思いませんでしたよ」
「皆のヒーリングってことで」
「アニマルヒーリングですね」
「そうですか。それでですか」
つまり癒しである。
「成程、いいと思いますよ」
「いいって御主人様」
しかしチカはそうは思っていないようである。
「こんな不自然な雀がいるなんて」
「じゃああんたは何なのよ」
「そうよ」
ルナマリアとメイリンは冷めた目でチカを見つつ言った。
「喋る鳥なんてね」
「そうはいないわよ」
「そりゃあたしはファミリアですから」
「九官鳥じゃねえのか?」
シンがまた余計なことを言うのである。
「色を青くしてよ。そんなんだろ」
「あたしを九官鳥と一緒にしないでもらいたいね」
「じゃあ烏かよ」
相変わらずの調子のシンである。顔を見上げて悪態をつく。
「何なんだよ、それじゃあよ」
「あたしはラングランにいる由緒正しき」
「青い九官鳥なんだな」
「何言ってやがるこの赤トランクス男」
チカも反撃に出て来た。
「赤ならまだしも趣味の悪い下着ばかり持っているなんてセンスを疑うよ」
「何で俺のトランクスの柄知ってるんだ?こいつ」
「わかったら黙ってろ」
「鳥に言われる筋合いはねえ!」
鳥にも言葉を返すシンだった
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