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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十七話 貫く拳
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「妹さんの声携帯でいつも聞いていてよく言えるわね!」
「マユは俺の宝だ!」
こう反論する。
「だから当たり前だろ!」
「ほら、やっぱりロリコンじゃない!」
「何でそうなる!」
「妹さんって幾つよ」
ティスはここでこの点を問うた。
「幾つなの?一体」
「十一だ」
「ほら、やっぱりロリコン」
ティスの言葉は変わらない。
「あんたロリコン、はい決定」
「まだ言うかよ!」
「何度でも言ってやるわよ、ロリコンってね!」
「一回死ね!」
「あんたが死になさい!」
遂には取っ組み合いになった。
「そのままロリコン地獄に落ちなさい!」
「じゃあ御前はペチャパイ地獄だ!」
シンも負けてはいない。
「その洗濯板のまま地獄に落ちろ!」
「何時か大きくなるわよ!」
「なってたまるか!」
揉み合いながら言い争いを続ける。
「このピンク猿!」
「羞恥心!」
そのまま喧嘩を続ける。ラリアーとデスピニスはそんな二人を見て困った顔をしていた。
「ちょっと二人共」
「喧嘩は」
「このクソアマ!」
「上等よ!」
喧嘩は激化するばかりだ。しかしオロオロするのはラリアー達ばかりだった。皆あまりにも落ち着いているのデスピニスが彼等に問うた。
「あの、何で皆さん」
「ああ、大丈夫さ」
「いつものことよ」
フォッカーとアヤが微笑んで答える。
「むしろ喧嘩してよかったぜ」
「打ち解けるからね」
「打ち解けるって」
「あのティスが」
「こいつは何時でもこうなんだよ」
フォッカーはシンを指差して言う。
「こんな感じでな。喧嘩するんだよ」
「こんな感じでですか」
「ああ。だから気にすることはないさ」
こう言ってコーヒーを一口飲む。
「頃いいところで止めるしな」
「そうなんですか」
「それよりもよ」
アヤがにこりと笑って二人に言ってきた。
「お腹空かない?二人共」
「お腹がですか」
「そうよ。よかったらケーキがあるけれど」
「ケーキですか」
「ラトゥーニが作ったのよ」
「こちらですね」
丁度いいタイミングでそのラトゥーニもやって来た。
「デュミナスの方々がおられるのは」
「ええ、ここよ」
アヤは今度はラトゥーニに顔を向けて言った。
「丁度いいわ。今呼ぼうと思っていたのよ」
「そうなんですか。それじゃあ」
「ラトゥーニは紅茶だったわね」
「はい」
にこやかに笑ってアヤに応える。
「御願いします」
「わかったわ。じゃあお砂糖をたっぷりと入れてね」
「いつもみたいに」
「あの、お砂糖」
「入れ過ぎでは?」
アヤが角砂糖を次々と入れていくのを見て二人は思わず言った。
「そんなに入れたら」
「甘過ぎますよ」
「ラトゥーニはそれがいいのよ」
「甘党なんですか」
「ええ、実は」
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