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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十七話 貫く拳
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投げそれを受け取った。そのうえで彼は空いている椅子に座った。
「で、どうだ?バサラの曲は」
「正直言ってはじめて聴きます」
今度はラリアーがフォッカーに答えた。
「こうした音楽は」
「そうか」
「いいですね」
今度の感想はこれだった。
「派手なのに聴いていると落ち着いて」
「不思議です」
デスピニスも言った。
「こんな曲があるなんて」
「それが熱気バサラの音楽なのよ」
今度はアヤが来た。
「だから私最初から目をつけてたよ」
「最初って何時からだ?」
「デビューした頃からです」
フォッカーの質問に答える。
「ずっと応援してるのよ、バサラ君」
「へえ、ずっと俺を応援してくれてたのかよ」
「そうよ」
「有り難いぜ。じゃあもっと聴いてくれよ」
言いながらさらにギターを奏でる。
「俺の音楽をよ」
「そうさせてもらうわ。貴方達もなのね」
「何かね。考えることもあるわ」
ティスが彼女に答えた。
「ここに何かあるんじゃないかって」
「何かが?」
「それが何なのかはまだわからないけれどね」
つまりはっきりわかっているというわけではないのだった。
「それでも何かね」
「そうなの」
「感じるわ。とりあえずは」
ティスはまた言う。
「ここにいていいかしら」
「ええ、いいわよ」
にこりと笑ってティスに答えた。
「好きなだけね」
「御言葉に甘えてっていうのは図々しいわね」
少し申し訳なさそうになったティスだった。
「どうしたものかしらね」
「ガキは静かにしてろ」
シンまで来た。
「うざいからよ。何処にでも出るんじゃねえよ」
「それでもあんたには言われたくはないわよ」
シンにはすぐに反発で返してきた。
「あんたにはね。このガサツ男」
「俺の何処がガサツだってんだよ」
「あんたがガサツじゃなかったら何なのよ」
二人は喧嘩に入った。
「それともあれ?ツンデレってやつ?」
「俺が?」
ツンデレと言われてキョトンとなるシンだった。
「俺がかよ」
「どうせあたしの魅力にやられて言い寄ってきてるんでしょ」
「何でそうなるんだよ」
「けれど素直になれなくて」
まだ言う。
「それでついついってやつなのね。あたしも罪な女ね」
「だから何でそうなるんだよ」
「だってあんたロリコンじゃない」
その根拠はこれだった。
「だからでしょ。幼女が好きだって聞いてるわよ」
「ちょっと待て」
ロリコンと言われて流石にシンも顔色を変える。
「それはどいつから聞いたんだよ」
「見ればわかるわよ」
主観で言っているのだった。
「あんたがロリコンだったってね」
「手前!」
ここで頭に血が登った。
「俺がロリコンだと!ふざけるな!」
「じゃあ何だっていうのよ!」
「俺はノーマルだ!」

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