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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十六話 果てしない闘争
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右で!」
「どうされますか?」
「至急応急班を!」
こう指示を出す。
「消火も急いでね!」
「わかりました」
「あの、ユウナ様」
「トダカ、今度はどうしたの!?」
慌ててトダカの方を振り向く。
「また被弾かい!?」
「いえ。そうではなくてですね」
「そうじゃなくて?」
「そうです。指揮権ですが」
「うん」
「艦長は私ですが」
彼が言うのはこのことだった。
「ユウナ様はあくまで司令官なのですが」
「そういえばそうだったね」
言われてそのことを思い出すのだった。
「僕は司令官だったんだ」
「ですから艦のことはお任せを」
彼が言いたいのはこのことだった。
「くれぐれも。宜しいですね」
「わかったよ。じゃあそちらは頼むよ」
「はい」
「それでユウナさん」
今度はアズラエルがユウナに声をかけてきた。
「一つお伺いしたいことがあるのですが」
「はい、何でしょうか」
「カガリさんですが」
彼が言うのはカガリについてだった。
「大丈夫なのですか?」
「といいますと」
「今にも森から出そうですが」
「あっ・・・・・・」
その言葉でカガリを見ればまさにその通りだった。今にもストライクルージュを森に出そうとしている。
「これ以上閉じこもっていられるか!」
「駄目だよカガリ!」
慌ててそのカガリに声をかける。
「出たら駄目だって!作戦が!」
「んっ、ユウナか」
「ユウナかじゃないよ!アサギ!マユラ!ジュリ!」
必死に三人に声をかける。
「急いでカガリを止めて!早く!」
「は、はい!」
「わかりましたユウナ様!」
「カガリ様、前は!」
「駄目だというのか!」
「そうです!」
三人の声が完全に重なった。
「今は出たら駄目です!」
「ですからここで!」
「止まって下さい!」
「くっ、仕方ないか」
ここでカガリもやっと止まるのだった。
「ここはな」
「やれやれだ。それにしても最近」
「どうしました?」
「前よりも人の話を聞いてくれるようになってくれました」
ハンカチで額の汗を拭きつつアズラエルに答える。
「前はもっと凄かったじゃないですか」
「まあ確かにそうですね」
「ここで出たら間違いなく死んでいました」
ユウナは言う。
「全く。首相も楽じゃないです」
「では首相」
ユウナに応えて彼をこう呼ぶアズラエルだった。
「一つお伺いしたいことがあるのですが」
「何ですか?」
「あれです」
そしてここで言った。
「フォルカ君と因縁のある彼ですが」
「ああ、彼ですね」
「そろそろですかね」
考える目で述べた言葉であった。
「出て来るとすれば」
「まあそういうことはわかりませんが」
戦局はともかく気配やオーラを読むことはユウナの専門外である。
「出
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