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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十六話 果てしない闘争
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意味をな」
「デュミナスの言葉」
「あの言葉を僕達は」
「探しているの」
「意味をな。だから今曲を聴いていたんだよ」
「こいつの曲に何かがあるっていうの?」
いぶかしむ目でアリオンに問うた。バサラを見据えながら。
「その何かが」
「あるかもな」
今度のアリオンの返答は少し曖昧なものだった。
「そしてないかもな」
「ないかもって」
「そこまではわからないさ。ただ」
「ただ?」
「答えは絶対に見つかる」
断言だった。
「絶対にな」
「どうだか」
最初に疑問の言葉を出したのはやはりティスであった。
「そう簡単に見つかるとは思えないけれど?」
「俺が嘘を言ってるとでもいうのかい?」
「そういうのじゃなくてね」
それは否定してもまだ言う。
「見つかることが絶対なんてよく言えるわね」
「わかるから言えるんだよ」
「あんたにあたし達の何がわかるっていうのよ」
「わかるさ」
言葉は平然としていた。
「それもよくな」
「よくって」
「そんなことはありません」
ラリアーは今のアリオンの言葉を否定した。
「僕達は修羅とはまた違うんですから」
「私達はデュミナスの子供」
デスピニスも言う。
「そのデュミナスがいなくなったのに」
「皆大なり小なり同じなんだよ」
「そういうことなの!?」
「だから言ったままさ」
また三人に返してきた。
「ここにいる連中は皆同じなんだよ。自分がわかっちゃいなかった」
「わかっていないって」
「そしてどう生きるのかもわかっちゃいなかった」
次に言うのはこのことだった。
「それでもな。見つけてきたのさ」
「あたし達とは違って」
「そういうことさ。だから御前等も見つけることができる」
彼はこれを根拠としていた。
「絶対にな」
「信じろっていうのですか?」
「信じる信じないは御前等の勝手にすればいい」
ラリアーに一見突き放すように返した。
「けれどな。それでも俺は言ったぜ」
「そうですか」
「じゃあ私達はこれから」
「好きにすればいいさ」
また突き放すような言葉だった。
「音楽でも聴きながらな」
「ああ、好きなだけ聴かせてやるぜ!」
バサラの調子は相変わらずであった。
「俺の歌も曲も幾らでもな!」
「ティス、デスピニス」
ラリアーが二人に声をかけた。
「今はバサラさんの音楽を聴こう」
「この曲をなのね」
「うん。それに答えがあるというのならね」
「よくわからないけれどわかったことにしておくわ」
ティスにもいつもの歯切れはなかった。
「今はね」
「私も」
デスピニスは普段と変わりない。
「そうするわ」
「そうだね。それじゃあ」
「ええ」
「今は」
こうしてバサラの曲を聴く二人だった。そしてそれから暫くして。ロンド=ベ
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