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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十六話 果てしない闘争
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を思い出した。
「リン=ミンメイですか?あの歌姫」
「リン=ミンメイ」
フォルカがその言葉に顔を向けた。
「あちらの世界の人間の名前か」
「確か中国系だったな」
ここでもアリオンの方が詳しかった。
「バルマー戦役でのトップアイドルだな。今は銀河の彼方に旅立っている」
「銀河の彼方にか」
「そうさ。何なら曲を聴くかい?」
また笑顔でフォルカに言ってきた。
「CDなら持ってるぜ」
「そうだな」
フォルカはアリオンの言葉に応えた。
「一度聴いてみよう。是非な」
「そうしたらいいさ。さて」
アリオンは今度は三人の子供達に顔を向けて問うてきた。
「で、御前さん達はだ」
「何よ」
ティスが彼に返す。
「何か言いたいの?」
「言いたいから声をかけたんだよ」
アリオンも負けてはいない。
「違うか?それで御前さん達はな」
「ええ」
「何で熱気バサラの曲を聴いていたんだ?」
「何でって」
「何か感じるところがあったからだろ」
かなり直接的に三人に問うてきた。
「こいつの曲にな」
「別に」
一旦否定するティスだった。
「何もないわよ。そんなの」
「何もないっていうのかよ」
「そうよ」
少しムキになるティスだった。
「あるわけないでしょ。たまたま扉の前にいただけだし」
「俺も感じていたんだがね」
「えっ!?」
「御前さん達の気配をな。感じてたんだよ」
笑いながら三人に告げるのだった。
「ずっと扉の前にいただろ。はっきりわかったぜ」
「どうして」
デスピニスは戸惑いながら言った。
「気配は確かに消していたのに」
「俺も修羅の将軍だぜ」
笑ってこうデスピニスに返すアリオンだった。
「簡単にわかったぜ。っていうかばればれだったな」
「そんな・・・・・・」
「だからな。自分では自信たっぷりでもな」
また言うアリオンだった。
「傍から見ればそうじゃない場合が多いんだよ」
「・・・・・・・・・」
その言葉に沈黙してしまうデスピニスだった。そのかわりにラリアーが問うてきた。
「じゃあ貴方はどう思っているんですか?」
「何をだい?」
「僕達がです」
「ああ」
「どうしてこの人の曲を聴いているのか」
「それはもうわかってるさ」
アリオンは軽く三人に返した。
「とっくの昔にな」
「わかっている?」
「そうさ。あれだろ?」
そして言った。
「探してるんだろ。今見つけたいものをな」
「今見つけたいものを」
「御前さん達は今宙ぶらりんだよな」
「腹が立つけれどその通りよ」
ティスもそれを認めるしかなかった。
「デュミナスがいなくなったから」
「それだよ。それなんだよ」
「それ?」
「そうさ。御前さん達は探しているんだ」
三人に対して告げる。
「親が残した言葉の
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