暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十六話 果てしない闘争
[3/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
なものを食べて平気というのは」
「身体の構造自体は普通の人間と変わらないよ」
大介はこう言う。
「しかし。それでも」
「丈夫ってわけだな」
「そういうことだ。それも考えられないレベルでだ」
「ガンダムファイターと同じってことですか?」
マリはこう大介に問うた。
「丈夫ってことは」
「そうだな。そう考えるとわかりやすい」
「そうですか、やっぱり」
「人間の能力は普段はその殆どが眠っている」
これはよく言われていることである。
「だが修羅はその身体能力を極限にまで引き出した存在なんだ」
「つまり闘う為だけに特化しているんですね」
「その通りだよ、鉄也君」
「しかし俺よりも」
その鉄也がまた言う。
「それは顕著だな。やはりガンダムファイターと似ている」
「それじゃあよ、鉄也さん」
甲児がその鉄也に問う。
「あの連中も素手でモビルスーツを叩き潰せるんだな」
「それも可能だ」
「化け物だな」
思わずこう言った甲児だった。
「けれどその力が大きく左右する」
「大きくか」
「そうだ。修羅の力」
大介は冷静に見ていた。
「それがこれからの戦いに大きく関わるのは間違いがないよ」
「そうですか、やはり」
鉄也は大介のその言葉に頷く。
「大きいですが同時に危険でもありますね」
「危険って何がだよ」
甲児はその辺りがよくわかっていなかった。
「何か諸刃の刃みてえな言い方だな」
「甲児君、その通りだ」
「修羅の力は諸刃の刃だ」
ここで二人は甲児に告げた。
「あまりにも強過ぎるが故に」
「下手をすればその主を破滅させてしまうものだ」
「何か感覚的にわかったぜ」
頭脳でわかる甲児ではない。
「そういうことなんだな」
「そうだ。例えばあのフェルナンドだが」
鉄也が今度言うのはフェルナンドについてだった。
「あのままいけば破滅だ」
「そうだな。今の彼は危険だ」
大介も鉄也のその言葉に頷く。
「他ならぬ彼自身にとって」
彼等はそうフェルナンドを見ていた。戦いは今はない。戦士達はその中で休息していた。
バサラがギターを奏でている。フォルカとアリオンがそれを静かに聴いている。
「いい曲だろ」
「うむ」
フォルカはアリオンの問いに頷く。
「確かにな。これが熱気バサラか」
「修羅にあるのは戦いの歌だけだった」
やはりそれしかないのだった。
「他のものなんてなかったからな」
「そうだったな。それは確かにな」
「それでだ」
アリオンはさらに言う。
「この曲が何の曲かわかるか?」
「いや」
アリオンの言葉に首を横に振る。
「何の曲だ。いい曲なのはわかるが」
「熱気バサラの曲自体に言えることだが」
「ああ」
「戦いを止める為の曲だ」
「戦いをか」
「そうだ。意外か?」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ