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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十六話 果てしない闘争
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問いには答えることができなかった。
「私は修羅だ」
「はい」
「修羅のこと以外の世界は知らない」
「それは私もです」
「だからだ。修羅が修羅でなくなった場合のことは」
「ですがあの二人は」
フォルカとアリオンのことであるのは言うまでもない。
「最早修羅ではないようです」
「修羅であってもな」
「修羅であっても」
今のアルティスの言葉はメイシスにはわからないものであった。
「どういう意味ですか、それは」
「!?これは」
そして自分でもそれがわかりかねるアルティスだった。
「いや、私にもどうも」
「おわかりになられませんか」
「修羅は修羅だ」
絶対の前提であった。
「修羅でなくなったならばそれは」
「それは」
「やはり修羅なのか。しかし」
「しかし?」136
「・・・・・・わからん」
自分で自分の言葉がわからなくなっていた。
「しかしだ。次の戦いで」
「ええ」
「フェルナンドは必ず出て来る。そこで何かを見ることになるだろう」
「そうですね。あの男もまた出て来るかと」
「我々も行こう」
今度は矛盾していない言葉であった。
「戦場に」
「修羅のいるべき場所へ」
こう言葉を交えさせつつ戦場に向かう二人だった。そしてこの頃ロンド=ベルは戦いの前の休息に入っていた。皆それぞれ料理を口にしていた。
「ああ、酷い目に遭ったぜ」
「全くだ」
甲児と神宮寺がうんざりとした顔になっていた。
「久し振りだったな、ラクスの料理は」
「それだけじゃなかったしな」
「クスハのジュースもなあ」
「相変わらずの出来だった」
つまりまずいどころではなかったのだ。
「で、シンジとかはどうなったんだ?」
「駄目です」
麗が首を横に振って答える。
「暫くは絶対安静です」
「だろうな。幾ら何でもあのジュースを間違えて一気飲みなんてな」
「自殺するのと同じですよ、それは」
それをこう表現する猿丸だった。
「生きていることが奇跡です」
「そうよね。シンジ君も運がよかったわ」
「運がいいのか?」
甲児はあまりそうは思えなかった。
「あれに当たるのってよ」
「生きていればまだましよ」
マリがこう言う。
「それだけで後はどうにでもなるから」
「やれやれだぜ」
甲児はとりあえずシンジが助かったことにほっとしていた。
「あれ食っても平気なのは」
「いやあ、実に見事な味でした」
アズラエルは今もクスハの不気味な青と緑が上下に分かれたジュースを持っている。
「そしてこのジュースも。絶品です」
「あのおっさんと三馬鹿と」
「フォルカさんだけです」
ここで洸が言うのだった。
「あとアリオンさんもですけれど」
「修羅はどんな身体をしているんだ?」
戦う為だけに鍛えられた鉄也の言葉だ。
「あん
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