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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十五話 神北
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だ。そこに至るまでには相当以上の闘気がいるのだ」
こう皆に述べた。
「フェルナンド、御前はそこまで」
「フォルカ!俺は闘神の力を手に入れた!」
叫びつつ両手をゆるりと逆時計回りに動かしだした。
「神化の力!今こそ見せてやる!」
「くっ!」
「喰らえっ!」
技に入った。
「真覇機神轟撃拳!」
「なっ、何!」
「龍が!」
皆その技を見て思わず叫んだ。
フェルナンドがその両手から二匹の青い龍を放ったのだ。それはただの龍ではない。気の龍だ。それを放ちフォルカに襲い掛かったのである。
「うおおおおおおおおおっ!」
「来たか!」
「死ねええええええええええええええええーーーーーーーーーーーーーっ!」
「ぬううっ!」
龍を浴びせてからもなおも突き進む。
「さあ絶望しろ!」
「むうう!」
「もう逃げ場はない!」
荒れ狂い咆哮する龍の中跳び。暗闇の中青白い光を放ちフォルカのヤルダバオトを乱れ撃っていく。
「うおおおおおーーーーーーーーーっ!!」
最後にその拳を渾身の力で叩き付けた。無論そこにはその激しい闘気もあった。青白い、禍々しい闘気だ。
「フォルカ!」
「フォルカさん!」
ロンド=ベルの者達は吹き飛ばされるそのフォルカを見て叫ぶ。
「大丈夫かよ!」
「無事ですか!?」
「安心しろ」
ここでそのフォルカの声がした。
「俺はこの程度で死ぬことはない」
「おのれ・・・・・・」
ヤルダバオトはまだ立っている。フェルナンドはそれを見て歯噛みした。
「まだ立っているというのか、フォルカ」
「確かに激しい攻撃だった」
彼もそれは認める。見ればヤルダバオトも満身創痍である。
「しかしだ。俺はまだ立っている」
「ならば・・・・・・!」
「また来るというのだな」
「倒す!」
これがフェルナンドの返答だった。
「貴様を!何があっても!」
「ならば来い!」
フォルカもまた構えを取った。
「俺もまた。貴様を倒す!」
「ちょっと待って下さい!」
その彼にショウコが叫ぶ。
「フォルカさん、倒したら駄目です!」
「何でだよショウコ!」
コウタが妹に対して問う。
「何で倒したら駄目なんだよ!」
「だってあれよ、お兄ちゃん!」
ショウコは今度は兄に対して言う。
「フォルカさんは。フェルナンドさんを殺したくないのよ」
「あっ・・・・・・」
「だから。修羅を抜けたのに」
「そうか、そうだったな」
言われてそのことを思い出すコウタだった。
「じゃあフォルカさんは何があっても」
「そうよ。だから修羅を抜けたのに」
その事情までよくわかっていた。
「それでフェルナンドを殺したらそれで」
「けれどよ、どうすればいいんだよ」
妹に対して問う。
「ここで倒さないとよ、フォルカさんの方が」

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