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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十五話 神北
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伝える。
「準備はいいな」
「何時でもな」
フォルカはクールに応えた。
「いける。俺は何時でも闘える」
「そうかい。まあ今はな」
「今は?」
「ゆっくりと休めばいいさ」
不意に話を変えるアリオンだった。
「まだ少し時間があるしな」
「そうなのか」
「どうだ?何か食うか?」
珍しく彼を食事に誘ってきた。
「丁度皆色々と食ってるぜ」
「料理か」
「修羅の世界は何しろ闘いばかりだ」
それこそが修羅の文明なのだ。
「美味いものなんてなかったからな」
「美味いか」
フォルカはこの言葉を己の中で反芻する。
「そういえばそうだったな」
「あれっ、それって」
ミサトがそれを聞いてフォルカに言ってきた。
「修羅の世界じゃ料理がないの?」
「一応はあるさ」
アリオンは流石にそれはあるという。
「けれどな、それでもな」
「それでも?」
「栄養を摂るだけなんだよ」
「栄養を摂るだけ」
「うわ、それって」
アスカがそれを聞いて顔を顰めさせる。
「じゃあザワークラフトとかソーセージとか黒ビールとかジャガイモとかザッハトルテの味も知らないの」
「アスカ、それ全部ドイツ料理よ」
「何か偏ってるなあ」
ヒカルとケンジがすぐに突っ込みを入れる。
「まあアスカらしいけれど」
「ドイツ育ちだしね」
「ドイツ料理は最高よ」
アスカもこれは自負しえいるようである。
「素朴だけれどそこに味わいがあるのよ」
「けれどアスカ」
「何よ」
シンジに対して顔を向けて応える。
「この前スパゲティ美味しそうに食べてたよね」
「ピザもね」
レイも言う。
「あとラザニアも」
「御前マカロニも好きやろ」
トウジも続く。
「それもめっちゃ」
「イタリア料理はね。友情の証よ」
急に訳のわからないことを言うアスカであった。
「ドイツ人にとってはイタリア料理っていうのはね。何ていうか」
「ドイツ忍者の人を思い出すとか?」
「変態に用はないわよ!」
今のシンジの言葉にはかなりムキになって返す。
「そうじゃなくてね。ドイツとイタリアはそれこそ昔から色々あって」
「神聖ローマ帝国ね」
流石にミサトは知っていた。
「ちょっち以上に古い話ね」
「まあそれよ。あの気候も風景もね。憧れてて仕方がなくて」
「それでセレーナさんの作ったパスタあんなに」
「お菓子まで」
「イタリアは何から何までドイツと同じ位最高よ」
かなりのイタリア好きなのは間違いない。
「また今度行ってみたいわよね」
「おい」
アスカの話が一段落したところでフォルカがまた口を開いてきた。
「話してもいいか」
「あっ、はい」
シンジが彼に応える。少しきょどっているが。
「どうぞです」
「それでね。フォルカ君」
ミサトもあらためて彼に問
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