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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十五話 神北
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るまでに相当の強さが必要なんだよ」
「修羅としてか」
「そうさ。既にこいつは修羅の中でも相当の強さだった」
「そうだったんですか」
ショウコがアリオンの言葉に応えて言った。
「フォルカさんは既に」
「将軍になろうと思えばなれたさ」
アリオンはこうも言う。
「けれどな。フェルナンドに止めを刺さなかったことでな」
「それで将軍になれなかったのかよ」
「そうだったんですか」
「あの時にまず疑問に思った」
フォルカは彼等に応えて述べた。
「これが正しいのかどうかな」
「修羅としてか?」
「そうなんですか?」
「いや」
コウタとショウコの言葉をまずは否定してきた。
「修羅自体がだ。それが正しいのかどうかな」
「最初は俺もわからなかったさ」
またアリオンが言ってきた。
「どうして止めを刺さなかったのかな。しかし今じゃな」
「わかるか」
「まだぼんやりとだがな」
こうフォルカに返す。
「それでもわかってきたさ」
「修羅は闘いのみに生きている」
フォルカが疑問に思うのはこのことであった。
「果たしてそれは正しいのか。そして俺は」
「修羅を抜けて俺達と一緒にいる」
「詳しいことはそうだったんですか」
「その通りだ。そして」
また皆に対して話す。
「あいつを。フェルナンドを殺さなかった」
「今も」
「そしてこれからもですか」
「そうだ。またすぐにあいつとの勝負になる」
これはもうわかっていることであった。
「しかしだ」
「負けないんだな」
「決してな」
「そして殺さないんですね」
「何度でも倒す」
このことは断言する。
「しかし。俺はあいつを殺さない」
「弟、そして親友だからだ」
「ああ。俺は今感じている」
またアリオンに言葉を返す。
「あいつに対する友情をな」
「そんなもの修羅にはなかったんだがね」
アリオンの言葉はここでは冷めたものであった。
「俺も感じたことはなかったさ」
「今ではどうだ?」
「今か」
「そうだ。どう思っている?アリオン、貴様は」
「見てはみてえな」
これが今のアリオンの返答であった。
「そういうものもな。これじゃあ駄目かい?」
「いや」
アリオンのその言葉は否定しなかった。否定しない首を横に振る動作であった。
「それでいいと思う」
「御前はそれを見つけた」
フォルカに対して言う。
「俺が今見ているのは自由だけだな」
「自由か」
「まあそれもかなり凄いものだけれどな」
自分でもそれは自覚しているアリオンであった。
「他のものも見てみたくなったな」
「それでここに来たのか」
「風に呼ばれてな」
右目を瞑ってみせての言葉であった。
「そういうことさ」
「そうか」
「で、またすぐに進撃再開だぜ」
このことをフォルカに
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